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介護福祉士の過去問 第35回(令和4年度) 医療的ケア 問1

問題

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消毒と滅菌に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
   1 .
消毒は、すべての微生物を死滅させることである。
   2 .
複数の消毒液を混ぜると効果的である。
   3 .
滅菌物には、有効期限がある。
   4 .
家庭では、熱水で滅菌する。
   5 .
手指消毒は、次亜塩素酸ナトリウムを用いる。
( 介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 医療的ケア 問1 )
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この過去問の解説 (4件)

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清潔保持や感染症予防のために、また、喀痰吸引や経管栄養といった医療的ケアに関わることもある介護福祉士として、消毒や滅菌に関する知識を有しているかが問われています。

選択肢1. 消毒は、すべての微生物を死滅させることである。

誤答です。消毒とは、病原性の微生物(細菌やウイルスなど。微生物の中には腸内細菌などの身体に良い働きをするものもある)死滅、または弱体化させることをいいます。

選択肢2. 複数の消毒液を混ぜると効果的である。

誤答です。複数の消毒液を混ぜるのは危険です。絶対にしてはいけません。次亜塩素酸ナトリウム液に酸性洗剤やアルコール液を混ぜると有毒ガスが発生するため危険です。

選択肢3. 滅菌物には、有効期限がある。

正答です。滅菌物は時間の経過に伴って材質の劣化が生じることなどから、有効期限が定められています。滅菌物を使用する前には、滅菌済みの表示があること・有効期限内であること・未開封のものであることを確認してから使用します。

選択肢4. 家庭では、熱水で滅菌する。

誤答です。熱水で行えるのは消毒です。熱水消毒とは、80℃の熱水に10分間さらすことで一般的な細菌を感染可能な水準以下にする方法です。滅菌は、高圧蒸気や酸化エチレンガス・放射線などを用いて専用の施設や設備で行うので、家庭では難しいでしょう。

選択肢5. 手指消毒は、次亜塩素酸ナトリウムを用いる。

誤答です。手指消毒にはアルコールを使用します。次亜塩素酸ナトリウムはノロウイルスに感染した人の衣類・リネン類や、経管栄養の点滴用チューブなどの消毒に使用されます。

まとめ

滅菌とは、すべての微生物死滅、または除去することをいいます。消毒と滅菌の違いや、その方法についても併せて覚えておくとよいでしょう。

付箋メモを残すことが出来ます。
5

消毒滅菌の言葉の意味を整理して覚えるとよいでしょう。

消毒とは、人体に有害となる微生物などの物質の数を少なくして、無害化することです。

滅菌とは、細菌やウイルスなどの微生物を死滅させることです。

選択肢1. 消毒は、すべての微生物を死滅させることである。

×:消毒は、有害な物質の数を減らして、無害化することです。

選択肢は、滅菌の説明です。

選択肢2. 複数の消毒液を混ぜると効果的である。

×:消毒液の種類によっては、混ぜると有害なガスを発生させるものがあり、大変危険です。

選択肢3. 滅菌物には、有効期限がある。

〇:滅菌物は、基本的には開封されない限り無菌性は保たれますが、滅菌物の経時的な材質の劣化が生じることや、在庫管理の観点などから使用期限が決められています

選択肢4. 家庭では、熱水で滅菌する。

×:熱水(熱湯)で行うのは、消毒です。

滅菌は、設備が必要であり、一般的に家庭で行うことは困難です。

選択肢5. 手指消毒は、次亜塩素酸ナトリウムを用いる。

×:手指の消毒は、手洗いやアルコールで行います。

次亜塩素酸ナトリウムは、汚染された食器や機器の消毒や、

衣服、リネンなどの消毒に用います。

ノロウイルスやインフルエンザウイルス、大腸菌などに有効です。

3

滅菌の定義は以下の通りです

消毒:人体に有毒な微生物の感染性をなくすか、数を少なくすること

滅菌:すべての微生物を殺滅させるか、完全に除去すること

選択肢1. 消毒は、すべての微生物を死滅させることである。

誤りです。消毒は有毒な微生物の感染性をなくすか、数を少なくすることであり、すべての微生物を死滅させるのは滅菌です。

選択肢2. 複数の消毒液を混ぜると効果的である。

誤りです。複数の消毒液を混ぜると、予期せぬ化学反応が起こり有毒性を発する場合があります。危険なため絶対に避けましょう。

選択肢3. 滅菌物には、有効期限がある。

正解です。滅菌物は材質の劣化や在庫管理の観点から、6ヵ月間などの使用期限を決めて保管することが推奨されます。

選択肢4. 家庭では、熱水で滅菌する。

誤りです。家庭内で熱水を用いて行うのは酒毒です。65〜100℃の温度で処理する方法は、安全かつ経済的で有効な消毒方法です。

選択肢5. 手指消毒は、次亜塩素酸ナトリウムを用いる。

誤りです。次亜塩素酸ナトリウムは皮膚や呼吸器への刺激が強いため、手指消毒への使用は避けるべきです。

3

消毒の意味及び、消毒に関する方法の理解を問うた内容です。

選択肢1. 消毒は、すべての微生物を死滅させることである。

×:すべての微生物がいない状態を無菌と言いますが、消毒は菌を減らす意味であり、すべての微生物を死滅させることではありません。

選択肢2. 複数の消毒液を混ぜると効果的である。

×:他の消毒液と混ぜる事で有害物質が発生したり、効果が無くなってしまう場合があります。そのため混ぜることは、基本的に推奨されない場合が多いです。

選択肢3. 滅菌物には、有効期限がある。

〇:使用期間について、消毒液の製品情報に記載がありますので、その期間内に使い切る事が推奨されています。

選択肢4. 家庭では、熱水で滅菌する。

×:滅菌とは有害・無害を問わず対象物に存在しているすべての微生物及びウイルスなどを殺滅(さつめつ)することを言います。家庭で行う熱湯のみでは不可能です。

選択肢5. 手指消毒は、次亜塩素酸ナトリウムを用いる。

×:通常の消毒と滅菌では石鹸及びアルコール消毒が優先となります。ただし、ノロウィルスは石鹸が効かないので次亜塩素酸ナトリウムが有効になります。分かりづらいと思われますが、今回の設問で考えると不適切になります。

まとめ

消毒と滅菌の言葉の理解ができれば、問題なく回答できる内容です。ただし、設問5はノロウィルスが次亜塩素酸ナトリウムで有効である=滅菌と考える事もできます。

選択に迷うかもしれませんが、3と5をだけを絞って考えれば、どちらが正答か導くことができると思われます。

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