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介護福祉士の過去問 第35回(令和4年度) 医療的ケア 問2

問題

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次の記述のうち、成人の正常な呼吸状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
胸腹部が一定のリズムで膨らんだり縮んだりしている。
   2 .
ゴロゴロとした音がする。
   3 .
爪の色が紫色になっている。
   4 .
呼吸数が1分間に40回である。
   5 .
下顎を上下させて呼吸している。
( 介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 医療的ケア 問2 )
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この過去問の解説 (4件)

13

健康状態を把握するための重要な項目としてバイタルサインがあります。呼吸もバイタルサインのひとつです。

選択肢1. 胸腹部が一定のリズムで膨らんだり縮んだりしている。

正答です。呼吸運動は脳幹にある呼吸中枢の働きにより、規則正しいリズムで行われています。リズムが速くなったり、不規則になったりする場合は、体内の酸素が不足している可能性があります。

選択肢2. ゴロゴロとした音がする。

誤答です。呼吸時にゴロゴロとした音がするのは、気管に入ってしまった異物や痰が排出されずに留まっているためです。正常な呼吸音は、空気が通る『スースー』といったかすかな音が聞こえる程度です。

選択肢3. 爪の色が紫色になっている。

誤答です。爪や唇が紫色になることチアノーゼといいます。呼吸状態や血流が悪くなった時に、血中の酸素が欠乏することが原因です。

選択肢4. 呼吸数が1分間に40回である。

誤答です。呼吸の正常な回数は1分間に12〜18回程度です。

選択肢5. 下顎を上下させて呼吸している。

誤答です。下顎を上下させて呼吸すること下顎呼吸といいます。これは終末期にみられる呼吸のひとつです。

まとめ

バイタルサインとは、体温脈拍呼吸血圧・(意識レベルを含めることもあり)のことを指します。それぞれの正常・異常な状態を併せて覚えておくと良いでしょう。

付箋メモを残すことが出来ます。
4

呼吸に関する正しい知識を問う内容です。正答にたどり着くためには、呼吸以外の事も知っていないと難しいと考えられます。

選択肢1. 胸腹部が一定のリズムで膨らんだり縮んだりしている。

〇:通常は一定のリズムで膨らむ、縮むを繰り返します。逆に異常があると過呼吸(運動後でハーハーを繰り返す)、低呼吸(死期が迫った際に呼吸回数が低下するなど)が生じます。

選択肢2. ゴロゴロとした音がする。

×:呼吸時のゴロゴロ音は肺炎によるもの、気道が狭くなっているもの、多量の痰が生じているものなど様々な影響が考えられ、正常な呼吸状態とは言えません。

選択肢3. 爪の色が紫色になっている。

×:爪の色が変色するのは重度の呼吸障害で酸素欠乏が考えられます。

よって正常な呼吸状態とは言えません。

選択肢4. 呼吸数が1分間に40回である。

×:成人の正常呼吸は、呼吸数が1分間あたり12~20回です。

よって過呼吸状態になるため正常とは言えません。

選択肢5. 下顎を上下させて呼吸している。

×:下顎を上下させて呼吸するのは、下顎呼吸(かがくこきゅう)と言い、死の直前に現れる状態の一つです。

正常ではありませんので誤りです。

まとめ

呼吸に関する問題で冷静に考えれば回答できると思われます。

成人の呼吸数=1分間あたり12~20回と覚えましょう。

もし覚えていなくても、数字の入れ替え系問題は、作り手が容易に問題を作成しやすいです。

よって当てずっぽうで選ぶのであれば、数字が入った選択肢は選ばないようにしましょう。

正答率が高まる可能性があります。

4

呼吸とは、空気中の酸素を体に取り入れ、細胞による代謝によって生じた二酸化炭素を排出するガス交換のことです。肺胞とその周囲の毛細血管との間で行われます

選択肢1. 胸腹部が一定のリズムで膨らんだり縮んだりしている。

〇:息を吸う(吸気)時には、外肋間筋と横隔膜が同時に収縮し、胸郭を拡げ、胸郭内が陰圧になり肺が膨らみます。

一方息を吐く(呼気)時には、外肋間筋と横隔膜が弛緩し、肺が自らの力で収縮して、息を吐きだします。

これらが一定のリズムで行われています。

選択肢2. ゴロゴロとした音がする。

×:痰などの分泌物が多くなり、気道が狭窄した場合に、ゴロゴロとした音が聞こえることがあります。

選択肢3. 爪の色が紫色になっている。

×:爪の色が紫色になる場合、末端の冷え性で血行が悪くなっていることやチアノーゼにより血液中の酸素が不足していることが考えられます。

選択肢4. 呼吸数が1分間に40回である。

×:成人の呼吸の正常値は、12~20回とされています。

選択肢5. 下顎を上下させて呼吸している。

×:下顎を上下させて、口をパクパクさせて喘ぐような努力性の呼吸は、

下顎呼吸といい、死期が近づいている徴候です。

2

成人の正常呼吸は、1分間に12〜20回の呼吸数でほぼ規則正しいリズムで行われています。1回の換気量は400〜5001mlです。

異常呼吸のパターンとしては、呼吸回数の異常、呼吸の深さの異常、呼吸リズムの異常、呼吸様式の異常に分けられます。

選択肢1. 胸腹部が一定のリズムで膨らんだり縮んだりしている。

正解です。正常な呼吸では、胸部や腹部が一定のリズムで膨らんだり縮んだりします。

選択肢2. ゴロゴロとした音がする。

誤りです。呼吸時にゴロゴロとする音は、痰などにより気道が狭くなった際にみられる症状です。

選択肢3. 爪の色が紫色になっている。

誤りです。血管内に流れる酸素の量が低下すると爪の色が紫になるチアノーゼとった症状が見られます。

選択肢4. 呼吸数が1分間に40回である。

誤りです。呼吸の回数が1分間あたりで24回を超える場合は頻呼吸の状態です。低酸素をきたす呼吸疾患のほか、不安が強くなった状態でも見られる変化です。

選択肢5. 下顎を上下させて呼吸している。

誤りです。下顎を上下に動かす呼吸は下顎呼吸といわれ、死期が迫った状態で見られます。

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