介護福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
介護の基本 問2
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問題
介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 介護の基本 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
「求められる介護福祉士像」で示された内容に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
(注)「求められる介護福祉士像」とは、社会保障審議会福祉部会福祉人材確保専門委員会「介護人材に求められる機能の明確化とキャリアパスの実現に向けて」(2017年(平成29年)10月4日)の中で示されたものを指す。
(注)「求められる介護福祉士像」とは、社会保障審議会福祉部会福祉人材確保専門委員会「介護人材に求められる機能の明確化とキャリアパスの実現に向けて」(2017年(平成29年)10月4日)の中で示されたものを指す。
- 地域や社会のニーズにかかわらず、利用者を導く。
- 利用者の身体的な支援よりも、心理的・社会的支援を重視する。
- 施設か在宅かに関係なく、家族が望む生活を支える。
- 専門職として他律的に介護過程を展開する。
- 介護職の中で中核的な役割を担う。
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この過去問の解説 (4件)
01
『求められる介護福祉士像』とは、介護福祉士に求められる役割を10の項目にまとめたものです。平成19年に整理されたものを、社会状況や制度の改正なども踏まえ、平成29年に見直しが行われました。
誤答です。9項目目に『制度を理解しつつ、地域や社会のニーズに対応できる』とあります。
誤答です。3項目目に『身体的な支援だけでなく、心理的・社会的支援も展開できる』とあります。
誤答です。6項目目に『地域の中で、施設・在宅にかかわらず、本人が望む生活を支えることができる』とあります。
誤答です。2項目目に『専門職として自律的に介護過程の展開ができる』とあります。
他律とは、自らの意志によらず他からの命令などによって行動することをいい、自律と反対の意味になる言葉です。
正答です。10項目目に『介護職の中で中核的な役割を担う』とあります。
他には、
・尊厳と自律を支えるケアを実践する
・介護ニーズの複雑化・多様化・高度化に対応し、本人や家族等のエンパワメントを重視した支援ができる
・QOL(生活の質)の維持・向上の視点を持って、介護予防からリハビリテーション、看取りまで、対応者の状態の変化に対応できる
・関連領域の基本的なことを理解し、多職種連携によるチームケアを実践する
・本人や家族、チームに対するコミュニケーションや、的確な記録・記述ができる
が挙げられています。
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02
求められる介護福祉士については、平成19年度に整理されたものがありましたが、社会状況や人々の意識の移り変わり、制度改正等の状況を踏まえ、平成29年10月に見直されました。この見直しでは、それまで求められてきた役割に加え、今後、より介護福祉士に求められる役割として、次のような役割があるとして整理されたものです。
現場のケアの提供者の中で、チームリーダーのもと専門職として中核的な役割を果たすことが求められるとともに、介護ニーズの複雑化・多様化・高度化への対応。本人のエンパワメントを意識した支援や家族の介護負担の軽減に資する助言などです。
×:地域や社会のニーズに対応しながら利用者を導く必要があります。
×:身体的な支援だけでなく、心理的・社会的支援も展開できる必要があります。
×:家族が望むのではなく利用者が望む生活が優先になります。家族の希望を優先すると、利用者本位の支援ではないため、介護サービスを調整しても上手くいかない事があります。
×:専門職として自律的に介護過程の展開ができるとされており、日々、自己研鑽を続けていく事が大切とされています。
〇:介護職員の中でも専門職である介護福祉士は、組織の中心的な役割を担う事になります。
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03
「求められる介護福祉像」は、制度改正等の状況を踏まえて、平成29年に見直されました。
以下のような役割があるとされています。
1 尊厳と自立を支えるケアを実践する
2 専門職として自律的に介護過程の展開ができる
3 身体的な支援だけでなく、心理的・社会的支援も展開できる
4 介護ニーズの複雑化・多様化・高度化に対応し、
本人や家族等のエンパワメントを重視した支援ができる
5 生活の質(QOL)の維持・向上の視点を持って、介護予防からリハビリテーション、
看取りまで、対象者の状態の変化に対応できる
6 地域の中で、施設・在宅に関わらず、本人が望む生活を支えることができる
7 関連領域の基本的なことを理解し、多職種協働によるチームケアを実践する
8 本人や家族、チームに対するコミュニケーションや、的確な記録・記述ができる
9 制度を理解しつつ、地域や社会のニーズに対応できる
10 介護職の中で中核的な役割を担う
つまり、介護福祉士はチームケアのリーダーとして、
介護の実践者、介護技術の指導者、現場をマネジメントする者
としての役割が期待されています。
×:制度を理解しつつ、地域や社会のニーズに対応できることが求められています。
選択肢は不適切です。
×:身体的な支援だけでなく、心理的・社会的支援も展開できることが求められています。
選択肢は不適切です。
×:地域の中で、施設・在宅にかかわらず、本人が望む生活を支えることができることが求められています。
選択肢は不適切です。
×:専門職として自律的に介護過程の展開ができることが求められています。
選択肢は不適切です。
〇:介護職の中で中核的な役割を担うことが求められています。
選択肢は適切です。
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04
求められる介護福祉士像とは以下に示すものです。
1.尊厳と自立を支えるケアを実施する
2.専門側として自律的に介護過程の展開ができる
3.身体的な支援だけでなく、心理的・社会的支援も展開できる
4.介護ニーズの複雑化・多様化・高度化に対応し、本人や家族等のエンパワメントを重視した支援ができる
5.QOL(生活の質)の維持・向上の視点を持って、介護予防からリハビリテーション、看取りまで、対象者の状態の変化に対応できる
6.地域の中で、施設・在宅にかかわらず、本人が望む生活を支えることができる
7.関連領域の基本的なことを理解し、多職種協働によるチームケアを実施する
8.本人や家族、チームに対するコニュニメーションや、的確な記録・記述ができる
9.制度を理解しつつ、地域や社会のニーズに対応できる
10.介護職の中で中核的な役割を担う
誤りです。「制度を理解しつつ、地域や社会のニーズに対応できる」が正しいです。
誤りです。「身体的な支援だけでなく、心理的・社会的支援も展開できる」が正しいです。
誤りです。「地域の中で、施設・在宅にかかわらず、本人が望む生活を支えることができる」が正しいです。
誤りです。「専門側として自律的に介護過程の展開ができる」が正しいです。
正解です。第10項に「介護職の中で中核的な役割を担う」という記載があります。
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