介護福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
介護の基本 問8

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問題

介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 介護の基本 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

介護保険施設における専門職の役割に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 利用者の栄養ケア・マネジメントは、薬剤師が行う。
  • 認知症(dementia)の診断と治療は、作業療法士が行う。
  • 利用者の療養上の世話又は診療の補助は、社会福祉士が行う。
  • 日常生活を営むのに必要な身体機能改善や機能訓練は、歯科衛生士が行う。
  • 施設サービス計画の作成は、介護支援専門員が行う。

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この過去問の解説 (4件)

01

介護保険下では、多職種連携(チームアプローチ)によってケアが提供されていきます。そのため、各職種の業務内容について理解しておく必要があります。

選択肢1. 利用者の栄養ケア・マネジメントは、薬剤師が行う。

誤答です。栄養ケア・マネジメントを行うのは管理栄養士の役割です。薬剤師は、介護保険下では(介護予防)居宅療養管理指導という形で、自宅などに訪問し服薬の指導や管理を行うことがあります。

選択肢2. 認知症(dementia)の診断と治療は、作業療法士が行う。

誤答です。認知症の診断と治療医師の役割です。作業療法士は、障害のある人に対して、日々の生活に必要な応用的動作や社会適応能力の回復を図るためのリハビリを行う専門職です。

選択肢3. 利用者の療養上の世話又は診療の補助は、社会福祉士が行う。

誤答です。療養上の世話又は診療の補助を行うのは、看護師です。社会福祉士は、障害がある人の福祉に関する相談に応じ、各サービス提供者や関係者との連絡・調整・その他の援助などを行う専門職です。

選択肢4. 日常生活を営むのに必要な身体機能改善や機能訓練は、歯科衛生士が行う。

誤答です。日常生活を営むのに必要な身体機能改善や機能訓練を行うのは、理学療法士の役割です。歯科衛生士は、介護保険下では歯科衛生士等居宅療養管理指導として、自宅などを訪問し口腔衛生に関する助言や指導を行うことがあります。

選択肢5. 施設サービス計画の作成は、介護支援専門員が行う。

正答です。介護保険施設における施設サービス計画書の作成介護支援専門員(ケアマネジャー)の役割です。

まとめ

他にも精神保健福祉士保健師言語聴覚士などの役割も覚えておくと良いでしょう。

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02

介護保険施設では、多職種が協力(連携)して利用者の介護を行います。

それぞれの専門職の役割について整理して覚えましょう。

選択肢1. 利用者の栄養ケア・マネジメントは、薬剤師が行う。

×:栄養ケア・マネジメントは、管理栄養士が行います。

薬剤師は、居宅療養管理指導として、服薬に関する管理や指導を行います。

選択肢2. 認知症(dementia)の診断と治療は、作業療法士が行う。

×:認知症(dementia)の診断と治療は、医師が行います。

作業療法士はリハビリテーションを提供します。

選択肢3. 利用者の療養上の世話又は診療の補助は、社会福祉士が行う。

×:利用者の療養上の世話又は診療の補助は、看護師が行います。

社会福祉士は、利用者の生活が良くなるように日常生活上の相談に乗ったり、

支援サービスを利用できるように、手続きや環境整備を行います。

選択肢4. 日常生活を営むのに必要な身体機能改善や機能訓練は、歯科衛生士が行う。

×:日常生活を営むのに必要な身体機能改善や機能訓練は、

理学療法士作業療法士などが行います。

歯科衛生士は、居宅療養管理指導として、

利用者の口腔衛生状態や口腔機能のスクリーニングやアセスメントを行います。

選択肢5. 施設サービス計画の作成は、介護支援専門員が行う。

〇:介護支援専門員は、利用者の相談に応じるとともに、

ケアプラン(施設サービス計画など)の作成を行います。

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03

介護保険施設では様々な職種が連携して働いています。

それぞれの職種における専門性を理解することで、円滑な連携が図れます。

選択肢1. 利用者の栄養ケア・マネジメントは、薬剤師が行う。

誤りです。栄養ケア・マネジメントは管理栄養士が行います。薬剤師は薬の調剤と管理を行う職種です。

選択肢2. 認知症(dementia)の診断と治療は、作業療法士が行う。

誤りです。認知症に限らず、診断と治療を行うのは医師の仕事です。作業療法士は医師の指示のもと、リハビリテーションを行う専門職です。

選択肢3. 利用者の療養上の世話又は診療の補助は、社会福祉士が行う。

誤りです。利用者の療養上の世話又は診療の補助を行うのは看護師です。社会福祉士は主に支援相談員として利用者や家族の相談に対応します。

選択肢4. 日常生活を営むのに必要な身体機能改善や機能訓練は、歯科衛生士が行う。

誤りです。日常生活を営むのに必要な身体機能改善や機能訓練を行うのは、機能訓練指導員です。施設の種類によって該当する職種が変わりますが、主にリハビリテーション専門職である、理学療法士・作業療法士が従事します。歯科衛生士は口腔内の管理を行います。

選択肢5. 施設サービス計画の作成は、介護支援専門員が行う。

正解です。介護支援専門員は、利用者の状況に合わせた介護サービス計画書の作成を行います。

まとめ

各職種の主だった特徴を理解していると回答が導きやすいです。

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04

各専門職の役割を問う内容です。聞いたことが無くても漢字や言葉の理解から、専門職の役割はある程度推察可能です。

選択肢1. 利用者の栄養ケア・マネジメントは、薬剤師が行う。

×:利用者の栄養ケア・マネジメントは管理栄養士が行います。

選択肢2. 認知症(dementia)の診断と治療は、作業療法士が行う。

×:病気の診断と治療は医師しか行う事が出来ません。作業療法士は道具を用いたリハビリの専門職です。医師の指示がないとリハビリができません。

選択肢3. 利用者の療養上の世話又は診療の補助は、社会福祉士が行う。

×:療養上の世話または診療の補助は看護師が行います。社会福祉士は介護サービスの調整や利用相談などの仕事をします。

選択肢4. 日常生活を営むのに必要な身体機能改善や機能訓練は、歯科衛生士が行う。

×:歯科衛生士は口腔ケアに関するアドバイスまた治療の補助をします。特別養護老人施設などで身体機能の維持改善をする者として、機能訓練指導員が配置になりますが、その者とは区別されます。

選択肢5. 施設サービス計画の作成は、介護支援専門員が行う。

〇:施設サービス計画(ケアプラン)はで介護支援専門員(ケアマネジャー)が作成します。

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