介護福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
介護の基本 問9
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問題
介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 介護の基本 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
介護の現場におけるチームアプローチ(team approach)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- チームメンバーが得た情報は、メンバー間であっても秘密にする。
- チームメンバーの役割分担を明確にする。
- 利用者を外してチームを構成する。
- 医師がチームの方針を決定する。
- チームメンバーを家族が指名する。
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この過去問の解説 (4件)
01
チームアプローチの意義は、さまざまな専門性を持つ職種の人たちが、連携して利用者を支えることによって、総合的なサービスを提供できるという点にあります。このチームアプローチについて理解できているかが問われています。
誤答です。チームアプローチは、利用者に関する情報を共有することによって成り立ちます。介護福祉士には『秘密保持義務』がありますが、チーム内での情報共有についてはこれには該当しません。
正答です。チームアプローチでは、チームメンバーが専門性を発揮しそれぞれの役割を全うすることにより、多角的な視点からサービスを提供することができます。
誤答です。利用者もチームメンバーです。介護保険の基本理念である『自立支援』という観点からすると、利用者本人こそが中心となるメンバーといえます。
誤答です。チームの方針とは『利用者本人がどういった生活を送りたいか』ということになります。本人の意志に基づきチーム全体の話し合いで決めることであり、医師が主導して決めることではありません。
誤答です。本人や家族の希望で(苦情対応など)結果としてメンバーが代わるということはありえますが、チームメンバーのすべてを家族が指名するということはありません。
秘密保持義務…正当な理由なく、業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない。これは介護福祉士でなくなった後においても、同様とされる。
自立支援…高齢者が自らの意思に基づき、自らの有する能力を最大限活かして、自立した質の高い生活を送ることができるように支援すること。
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02
介護の仕事は専門職1人で行う事は出来ません。専門職同士または職員同士の協力、連携、情報共有が不可欠です。チームアプローチが高い組織程、質の高い介護サービスを提供していると言っても過言ではありません。チームアプローチを問う内容になっています。
×:チームメンバー内であれば情報共有しないと連携出来ません。逆に関係のない外部の機関に情報を出すときは、必要最小限にする、家族や本人の同意を得るなどが必要です。
〇:チーム=組織なので役割分断が明確になる事で、仕事の目標が明確になり質の良い介護サービス提供に繋がります。
×:チームの主力メンバーは職員ではなく本人、家族の順で考えましょう。本人、家族の意向をもとに介護サービスが決まるので、主役を外してはサービス自体成り立ちません。職員は本人と家族を支援する保佐的な役割になります。
×:いくら権威がある医師と言え、チームの方針はチームメンバー総意のもとで決定するべきです。権威のある者の意向が強く反映されてしまうようであれば、チームアプローチとは言えないでしょう。
×:チームメンバーはあくまでサービス提供側が主体となって決めた方が良いでしょう。家族の意向でメンバー編成を変える事はありますが、すべての決定を家族がすると利用者の意向を無視したアプローチになる危険があります。
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03
介護現場における、チームアプローチに関する問題です。
多職種が連携して、利用者のケアを行うために必要な事柄について整理して覚えましょう。
×:チームメンバーが得た情報は、
メンバー間で共有することが利用者のケアに大切です。
〇:チームメンバーの役割分担を明確にし、
専門的なケアを多職種が連携して提供することがチームアプローチです。
×:利用者本位が、基本です。
利用者の意思を最大限に尊重して介護を行うことが基本です。
選択肢は不適切です。
×:チームの方針は、利用者の意思を尊重しつつ、
チーム全体で情報を共有して決定します。
医師の意見で決めるわけではありません。
×:チームメンバーは家族が指名するのではありません。
ただし、本人や家族の希望でメンバーが交代する場合はあります。
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04
介護の現場では様々な職種が関わり持ちます。チームアプローチは、多職種が強力しながら、利用者に適切なケアを提供することです。
誤りです。チームアプローチにおいて情報共有は欠かせません。ただし、個人情報保護のため、業務上知り得た利用者の個人情報を無関係の方に漏らしてはなりません。
正解です。多職種が連携し、それぞれの専門性を活かすことで、利用者に適切なサービス提供を行います。
誤りです。チームアプローチの中心はあくまでも利用者です。
誤りです。利用者の希望や状況に応じて、チームアプローチに関わる職種は変わってきます。必ずしも医師がチームの方針を決定する訳ではありません。
誤りです。チームアプローチの中心は利用者本人であり、家族がチームメンバーを決める訳ではありません。求める内容に応じ、関わる職種は変わります。
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