介護福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
生活支援技術 問2
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問題
介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 生活支援技術 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
高齢者の安全な移動に配慮した階段の要件として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 手すりを設置している。
- 階段の一段の高さは、25cm以上である。
- 階段の足をのせる板の奥行は、15cm未満である。
- 階段の照明は、足元の間接照明にする。
- 毛の長いじゅうたんを敷く。
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この過去問の解説 (4件)
01
高齢者が安全に過ごすことができる環境を整えることも、介護福祉職の重要な役割です。この問題では、安全な階段の要件について理解しているかが問われています。
正答です。手すりは両側に設置することが望ましいのですが、片側のみにしか設置できない場合は、下りる時の利き手側に設置します。
誤答です。バリアフリー法では、階段一段の高さは16㎝以下が望ましいとされています。
誤答です。バリアフリー法では、階段の足をのせる板の奥行きは30㎝以上が望ましいとされています。
誤答です。高齢になると暗い所ではものが見えにくくなり、暗さに慣れるのに時間がかかります。よって、階段は全体を明るくするのが良いでしょう。
誤答です。毛の長いじゅうたんは足に引っかかりやすく、滑りやすいので適切ではありません。
利用者が安全に暮らせる環境整備を行うのも介護福祉職の役割です。生活環境の中にどんな危険があるか、またそれを解消するための手段を併せて理解しておくと良いでしょう。
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02
高齢者の移動に関する問題です。
建築基準法には以下のような階段の基準があります。
1段分の高さ(蹴上)は23cm以下
足を置く場所(踏面)は15cm以上
階段と踊り場の幅は75cm以上
〇:適切です。選択肢の文章の通りです。
×:建築基準法では、一段の高さは、23cm以下と定められています。
よって不適切です。
×:建築基準法では、足をのせる板(踏面)は15cm以上とされています。
よって不適切です。
×:足元を照らす照明だけでなく、階段を照らす照明も必要です。
よって不適切です。
×:じゅうたんは滑りやすくなるため、転倒や転落の危険があります。
よって不適切です。
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03
介護を必要とする高齢者が、在宅で安全に生活するための環境配慮に関する問題です。
〇:必要な個所に手すりを付ける事で転倒リスクが減ります。主に、トイレ、廊下、玄関、浴室などにつける方が多いです。
×:高齢者にとって25cmは高すぎます。16cm程度が望ましいと言われています。
×:最近の高齢者は背丈の大きな方もおり、15cmだと足が板から外れてしまう危険があります。成人男性でも26cm程度の足の大きさなので、いかに狭いか分かると思います。
×:高齢者は視力が低下し見えづらい状態になりやすいので、全体を照らしましょう。オシャレな間接照明は若者だけにしましょう。
×:長い毛に足がもつれ、転ぶ可能性があるので好ましくありません。
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04
高齢者の特徴としては、筋力の低下、バランス機能の低下、視力の低下といった機能低下が考えられます。
訓練等による機能の向上のみではなく、機能の低下に合わせた環境の整備が安全性を向上させるのに欠かせません。
正解です。段差の昇降をする際に、手すりを使用することで転倒・転落の危険を下げることができます。
誤りです。階段の寸法には法定寸歩が決められています。階段の高さ(蹴上)は15cm以上22cm以下となっています。
誤りです。階段の寸法には法定寸歩が決められています。階段の奥行き(踏面)は21cm以上となっています。
誤りです。高齢者は視覚機能の低下により、明るい場所から暗い場所に移動した際の順応に時間を要します。間接照明だけでは明るさが不十分であり転倒・転落の危険が高くなります。明るさが大きく変化しない照明設備の設置が望ましいです。
誤りです。高齢者は下肢筋力の低下や姿勢の変化により歩行時に躓きやすくなっています。毛の長い絨毯はつま先が引っかかりやすく、転倒の危険が高くなります。
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