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介護福祉士の過去問 第35回(令和4年度) 生活支援技術 問1

問題

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Gさん(79歳、女性、要介護3)は、介護老人福祉施設に入所して、3週間が経過した。施設での生活には慣れてきているが、居室でテレビを見て過ごす時間が長くなった。ある時、Gさんが、「気分転換に台所を借りて、自分でおやつを作ってみたい」と介護福祉職に話した。
Gさんのレクリエーション活動の計画作成にあたり、介護福祉職が留意すべきこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
Gさんの居室で行うようにする。
   2 .
おやつのメニューは、介護福祉職が選ぶ。
   3 .
施設のレクリエーション財を優先する。
   4 .
集団で行うことを優先する。
   5 .
おやつ作りをきっかけに、施設生活に楽しみがもてるようにする。
( 介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 生活支援技術 問1 )
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この過去問の解説 (4件)

7

レクリエーションは、心身の活動を維持・向上させるとともに、日常生活をより快適に楽しく過ごすことを目的として行います。またレクリエーションには、個別レクリエーション集団レクリエーションがあります。その点を考慮して回答を行います。

選択肢1. Gさんの居室で行うようにする。

誤答です。この事例では、Gさんの発言に加えて『居室で過ごす時間が長くなった』ことも考慮に入れる事項になります。よって、居室以外で行えるよう計画を立てるのが良いでしょう。

選択肢2. おやつのメニューは、介護福祉職が選ぶ。

誤答です。ここはGさんの意見を取り入れるべき場面です。Gさんと話し合って決めるのが良いでしょう。

選択肢3. 施設のレクリエーション財を優先する。

誤答です。レクリエーション財とは、レクリエーションを実践するときに必要となるさまざまな素材や物品などを指します。レクリエーション財ありきで考えるのではなく、利用者の希望を最大限叶えられるよう物品などを準備するのも介護福祉職の役割です。

選択肢4. 集団で行うことを優先する。

誤答です。文中には『自分で作ってみたい』と発言があるので、個別性を優先しても良い場面であると考えます。もしGさんが「みんなとやりたい」と発言していた場合や、他の利用者との交流を目的として計画するならば、集団レクリエーションとして計画しても良いでしょう。

選択肢5. おやつ作りをきっかけに、施設生活に楽しみがもてるようにする。

正答です。レクリエーションの目的は、日常に楽しみを持てるようにすることにもあります。設問の通りです。

まとめ

レクリエーション計画は、実現可能であること、利用者のADLに合っていること、利用者が楽しめること、転倒やけがなどの危険がないことなどを考慮し作成していきます。

付箋メモを残すことが出来ます。
5

この設問で大切なことは、居室で過ごす時間が多くなった利用者が、

自ら活動してみたい内容について話したことを、介護職がどのようにレクリエーション活動の計画に取り入れるかです。

高齢者レクリエーションの意義は、

身体機能の向上、脳の機能の向上、コミュニケーションの促進、QOLの向上です。

また、利用者が楽しさを感じることも重要です。

それらを踏まえて、問題を考えていきます。

選択肢1. Gさんの居室で行うようにする。

×:居室で過ごす時間が多くなったGさんが「気分転換に台所を借りて、自分でおやつを作ってみたい」と話した後のレクリエーション計画ですから、不適切です。

またコミュニケーションの促進のためにも居室から出ておこなうレクリエーションを推奨します。

選択肢2. おやつのメニューは、介護福祉職が選ぶ。

×:自尊心を傷つけないために、Gさんの気持ちに寄り添って、作りたいものを選定することが望ましいです。よって不適切です。

選択肢3. 施設のレクリエーション財を優先する。

×:Gさんの気持ちに寄り添いながら、レクリエーションを計画することが大切です。

レクリエーション財を優先することは不適切です。

選択肢4. 集団で行うことを優先する。

×:Gさんがどのように行いたいかを、本人の意見を聞いたうえで行うことが大切です。

集団で行うことで、Gさんが楽しめるレクリエーションになるかどうか問題文からは読み取れません。

よって不適切です。

選択肢5. おやつ作りをきっかけに、施設生活に楽しみがもてるようにする。

〇:おやつ作りをきっかけに、施設での生活に楽しみがもてるように計画することが大切です。

2

利用者の身体機能維持を目的としたレクリエーションする場合、主に安全配慮がどこまで必要かを考えます。今回の問題は、安全に楽しいレクリエーションをどのように行うべきかを問う内容になっています。

選択肢1. Gさんの居室で行うようにする。

×:居室で行う理由がないのであれば、大きなホールや他の利用者と一緒に行う事が優先となります。レクリエーションは他の参加者がいてより盛り上がるものです。安全を考えるのであれば見守りの職員体制を何名つけるかなど事前に計画する必要があります。

選択肢2. おやつのメニューは、介護福祉職が選ぶ。

×:利用者の希望をもって介護職が選びます。飲み込みの関係があるので、管理栄養士や看護師へアドバイスを求めるのも良いと思われます。

選択肢3. 施設のレクリエーション財を優先する。

×:レクリエーション財とは、レクリエーションの素材 レクリエーションを実践するときに必要となるさまざまな文化財のことです。一瞬言葉の意味に躊躇されたかもしれませんが、問題内容をよく読むことで正答に近づく事ができます。施設の中にないものであれば、当然用意するのが職務上必要なので、誤答です。

選択肢4. 集団で行うことを優先する。

×:大きな音が苦手な方、感染症を持っている方など様々な方がおりますので、施設利用者に対して、一律に集団でレクリエーションする事は不適切と言えます。

選択肢5. おやつ作りをきっかけに、施設生活に楽しみがもてるようにする。

〇:楽しみの少ない施設生活なので、少しでも楽しんでいただける工夫を常にしなければならないと考えます。

0

介護施設で行うレクリーションの目的は、コミュニケーションの活性化、脳や筋肉の刺激、発声の促しなどとなります。

利用者の意思を尊重しながら、安全性を確保しつつ計画を進めていきます。

選択肢1. Gさんの居室で行うようにする。

誤りです。Gさんは居室で過ごす時間が長い方です。ご本人から気分転換を目的におやつを作りたいという希望を話されていることから、居室から出てレクリエーションを行う機会を設ける方が望ましいと考えます。

選択肢2. おやつのメニューは、介護福祉職が選ぶ。

誤りです。Gさんの自主性を引き出すことを考えると、おやつのメニューもGさんが選ぶか、Gさんと職員が共同で選ぶ方法が望ましいと考えます。

選択肢3. 施設のレクリエーション財を優先する。

誤りです。レクリエーション財とは、レクリエーションを実践するときに必要となる文化財(芸術・文化活動、収集活動、手作り・物作り活動など)のことを示します。施設のレクリエーション財を周旋するのではなく、Gさんの希望が優先されるべきです。

選択肢4. 集団で行うことを優先する。

誤りです。集団で行い、他の利用者との交流機会を設けることもレクリエーションの目的としては誤りではありませんが、今回はGさんが居室から出るきっかけを作る機会であるため、初回から集団で行うのは難易度を上げてしまうことが考えられます。

選択肢5. おやつ作りをきっかけに、施設生活に楽しみがもてるようにする。

正解です。Gさんにとって施設での生活は楽しみが少なく、居室でテレビを見ていることが多いと考えられます。おやつ作りが施設生活の楽しみにつながるのが理想的です。

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