介護福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
生活支援技術 問11
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問題
介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 生活支援技術 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
ベッド上で臥床(がしょう)している利用者の洗髪の基本に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 利用者のからだ全体をベッドの端に移動する。
- 利用者の両下肢は、まっすぐに伸ばした状態にする。
- 洗うときは、頭頂部から生え際に向かって洗う。
- シャンプー後は、タオルで泡を拭き取ってからすすぐ。
- ドライヤーの温風は、頭皮に直接当たるようにする。
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この過去問の解説 (4件)
01
入浴できない状況でも清潔を保ったり、不快感を軽減させたりする目的で洗髪を行うことがあります。利用者に負担をかけず、周辺を濡らさないように、かつ安全に手早く洗髪を行うために正しい手順を理解している必要があります。
誤答です。からだ全体ではなく、頭部がベッドの端に来るように移動します。
誤答です。膝下にクッションを入れるなど、利用者ご本人が安楽な姿勢になるよう調整します。
誤答です。髪の生え際から頭頂部に向かって、指の腹で頭皮をマッサージするように洗います。
正答です。タオルで泡を拭き取ってからシャワーですすぐと、手早く泡を洗い流すことができます。
誤答です。ドライヤーの温風は、頭皮や顔に当たらないよう注意しながら髪を乾かします。
ベッド上で洗髪を行う時は、バイタルサインや顔色・気分などを確認し、空腹時や満腹時を避け、体調の良い時に行います。部屋を暖かくするなどの配慮も必要です。お湯を使用しての洗髪が難しい場合は、ドライシャンプーを使用する場合もあります。その手順も併せて覚えておくとよいでしょう。
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02
臥床している利用者の先発に関する問題です。
ポイントは
利用者にとって安楽な姿勢で行う
お湯の温度の調整(熱すぎず、ぬるすぎず)
事前にブラッシングなどして頭皮を濡らしておく
すすぐ前にタオルで泡をふき取る
爪を立てず、指の腹で洗う
顔を手やガーゼなどで覆って、目にシャンプーなどが入らないようにする
ベッドの高さを調整して、介護職の負担にならない姿勢で行う
×:利用者の頭をベッドの端に寄せ、頭の位置が低くなるようにクッションなどで調整します。
選択肢は誤りです。
×:利用者の安楽な姿勢で行います。よって選択肢は誤りです。
×:生え際から頭頂部に向かって洗います。選択肢は誤りです。
〇:選択肢の通りです。
タオルで泡を拭き取ってからお湯ですすぎます。
×:ドライヤーが顔に当たらないように、髪を乾かします。
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03
臥床とは横になるという意味です。利用者がベッドで横になって洗髪する時に配慮するべき事について問う内容になっています。
×:転倒や転落の危険があるため、体はベッドの中央に位置してもらい、頭部のみ端の方に位置してもらいます。上から見ると体は斜めの体制になります。
×:利用者が楽な姿勢であれば足を曲げても、真っ直ぐでもどちらでも良いです。
×:洗う時は生え際から頭頂部に向かって洗うようにします。今回の問題は利用者が横になりながら洗髪の介助なので、様子をみるため生え際から洗う事が優先です。
〇:順序が逆と思われるかもしれませんが、タオルで泡をふき取ってからすすぐ事で、短時間ですみ、利用者の負担も減るため対応としては正しいです。
×:ドライヤーの風を直接頭皮に当てると、火傷の原因になります。正しくは、遠い位置からドライヤーを左右に振りながら均一に熱を当てるようにしましょう。小さな子供の髪を乾かすようなイメージで良いと思われます。
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04
ベッド上での洗髪は以下の流れで行います
1.ベッド柵を外し、利用者の頭をベッドの角に移動する
2.利用者の肩、頭の下にビニールシートを敷く
3.体を上げ、頭が少し下がるようにする
4.衣服の襟を広げ、首にゆるくタオルを巻く
5.バスタオルを背中に入れて濡なようにする
6.ケリーパッドを頭の下に当て、お湯がバケツに流れるようにする
7.お湯を髪にかけ、シャンプーを髪につけて泡立てながら洗う
8.タオルで泡を拭き取ってから湯をかけてシャンプーをすすぐ
9.頭の下にタオルを敷き、髪の水分を拭き取る
10.顔にかからないようドライヤーで髪を乾かす
11.ブラシで髪を整える
誤りです。ベッドの端に移動するのは頭部のみです。
誤りです。両下肢は膝を曲げてタオルなどを膝の下に入れた状態にする方が安楽な姿勢が取れます。
誤りです。頭部のマッサージをするように髪の生え際から頭頂部に向けて洗うと良いでしょう。
正解です。シャンプーの後はタオルで泡を拭き取ってからすすぎます。
誤りです。ドライヤーの温風は暑いため直接頭皮にあてないようにします。
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