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介護福祉士の過去問 第35回(令和4年度) 生活支援技術 問13

問題

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Jさん(85歳、女性、要介護2)は、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)である。時間をかければ一人で洗身、洗髪もできるが、ズボンの上に下着を着る行為がみられたため、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。
Jさんの入浴時における訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
脱いだ衣服は、着る衣服の隣に並べて置く。
   2 .
洗身と洗髪は訪問介護員(ホームヘルパー)が行う。
   3 .
入浴中の利用者に声をかけることは控える。
   4 .
衣服の着る順番に応じて声をかける。
   5 .
ズボンの着脱は訪問介護員(ホームヘルパー)が行う。
( 介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 生活支援技術 問13 )
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この過去問の解説 (4件)

9

介護の基本は自立支援です。利用者ご本人が持っている能力を最大限活用できるよう、環境を整え声かけを行いできない部分は手助けをするのが介護福祉職の役割です。

選択肢1. 脱いだ衣服は、着る衣服の隣に並べて置く。

誤答です。文中に『ズボンの上に下着を着る』とあります。ここからJさんは服を着る順番が曖昧になってきていることが分かります。脱いだ衣服とこれから着る衣服を隣に並べて置くと、どの服を着たらいいか混乱するおそれがあります。

選択肢2. 洗身と洗髪は訪問介護員(ホームヘルパー)が行う。

誤答です。文中に『時間をかければ一人で洗身、洗髪もできる』とあります。できることはご本人におこなってもらうのが適切です。

選択肢3. 入浴中の利用者に声をかけることは控える。

誤答です。文中に『時間をかければ〜』とあります。浴室は温度・湿度共に高く、体力を使う場所です。あまり時間がかかっているようならば、のぼせたり疲れたりするのを防ぐために介助が必要になる場合もあるでしょう。なので、入浴中は随時、見守り・声かけが必要です。

選択肢4. 衣服の着る順番に応じて声をかける。

正答です。Jさんは『着る動作』自体に問題はなく、『着る順番』に混乱が生じている状態です。なので、安易に更衣の介助を行うのではなく、着る順番の声かけを行うのが適切です。

選択肢5. ズボンの着脱は訪問介護員(ホームヘルパー)が行う。

誤答です。Jさんは『着る動作』は自分で行うことができます。『着る順番』が分からなくなってしまうことがあるだけです。安易な介助は、自尊心を傷つけ、能力を発揮する場を奪ってしまうことになります。

まとめ

入浴時の介助は、羞恥心への配慮や、転倒・のぼせの防止などさまざまなことに気を配って行う必要があります。

付箋メモを残すことが出来ます。
6

この設問はアルツハイマー型認知症であるJさんの入浴時の対応についてです。

各選択肢について、確認していきましょう。

選択肢1. 脱いだ衣服は、着る衣服の隣に並べて置く。

×:脱いだ衣服と、着る衣服を並べて置いてしまうと、

認知症の方は、どちらがこれから着る衣服がわからなくなってしまう可能性があります。

よって、選択肢は不適切です。

選択肢2. 洗身と洗髪は訪問介護員(ホームヘルパー)が行う。

×:問題文に、「時間をかければ一人で洗身、洗髪もできる」とあります。

できることは、介助せずできるだけおこなっていただきます。

選択肢3. 入浴中の利用者に声をかけることは控える。

×:声かけをすることで、次の行為がスムーズになります。

声かけを控えることは不適切です。

選択肢4. 衣服の着る順番に応じて声をかける。

〇:問題文では「ズボンの上に下着を着る行為がみられたため、

訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった」とあります。

衣類の着る順番に応じて声をかけることは適切です。

選択肢5. ズボンの着脱は訪問介護員(ホームヘルパー)が行う。

×:着脱の行為そのものは、Jさんお一人で可能です。

選択肢は不適切です。

2

利用者の介助に際して、どこまで介護者が手を貸せば良いのかという問題です。基本は安全配慮に乗っ取り、出来ない部分を手伝う事になります。出来ない部分を評価するためには、普段のアセスメントが大切になってきます。

選択肢1. 脱いだ衣服は、着る衣服の隣に並べて置く。

×:Jさんはズボンの上に下着を着る行為(着衣失行と言います)があるため、脱いだ衣類と着る衣類を並べると混乱させてしまう恐れがあります。Jさんが分かるように脱いだ衣類は洗濯かごに入れるなど配慮しましょう。

選択肢2. 洗身と洗髪は訪問介護員(ホームヘルパー)が行う。

×:Jさんが洗身も洗髪も自分で出来るのであれば行う必要はありません。ただし、背中が届かない、足先が洗えない、髪の洗い方が不十分である等、介助する理由があれば手伝ってください。

選択肢3. 入浴中の利用者に声をかけることは控える。

×:入浴中は重大な事故に繋がりやすいので、状態観察や定期的な声掛けしましょう。

選択肢4. 衣服の着る順番に応じて声をかける。

〇:着衣失行があるので、声掛けして自分でやってもらう事は正しい対応です。

選択肢5. ズボンの着脱は訪問介護員(ホームヘルパー)が行う。

×:Jさんが出来るのであれば手伝う必要はありません。

0

アルツハイマー型認知症では、初期には物忘れが徐々に進行します。進行すると食事や着替え、トイレ、入浴といった日常生活が行えなくなります。最終的には記憶が完全に失われ、言語機能や身体機能も低下し、寝たきり状態になります。

選択肢1. 脱いだ衣服は、着る衣服の隣に並べて置く。

誤りです。脱いだ服と着る服を隣に並べてしまうと、どちらの服を着て良いのかわからなくなります。着替えが行いやすいよう、脱いだ服を片付け、着る服だけに注意が向くように工夫する必要があります。

選択肢2. 洗身と洗髪は訪問介護員(ホームヘルパー)が行う。

誤りです。Jさんは時間をかければ一人で洗身、洗髪が行えます。能力を落とさないために、本人のできることは自分で行なってもらう方が良いです。

選択肢3. 入浴中の利用者に声をかけることは控える。

誤りです。入浴中にJさんが不安を感じないよう、声を掛けながら介助を行いましょう。

選択肢4. 衣服の着る順番に応じて声をかける。

正解です。アルツハイマー型認知症が進行すると、衣服を着る手順がわからなくなってしまうことがあります。一つ一つの手順を声掛けすることで、自分で行うことが可能となります。

選択肢5. ズボンの着脱は訪問介護員(ホームヘルパー)が行う。

誤りです。ズボンの上に下着を着る行為が見られますが、ズボンを履く動作は自分で行えると思われます。自分で行える部分は自分で行なってもらえるよう促し、手順の間違いが生じないよう、声掛けを行いましょう。

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