介護福祉士の過去問 第35回(令和4年度) 生活支援技術 問21
この過去問の解説 (4件)
睡眠環境に関する問題です。
入眠時の明るさ、音の環境、温度や湿度といった環境の整備が重要です。
×:腰が沈む柔らかさのマットレスで眠ると寝返りが打ちにくく、腰に負担がかかり腰痛の原因となります。
選択肢は不適切です。
×:頸部前屈姿勢では、頸部の神経を圧迫し痛みや痺れがでることがあります。
選択肢は不適です。
×:寝具内の温度は33℃前後がよいといわれています。
寝室は13~29℃が許容範囲です。
選択肢は誤りです。
〇:選択肢の通りです。寝室の換気をすることで、寝室の二酸化炭素濃度を改善することが大切です。
×:光や音の環境調整が必要です。寝る前の光の照度は100~200ルクス、音は40デシベル以下が望ましいとされています。
選択肢は誤りです。
高齢になると眠りが浅くなり、中途覚醒や早朝覚醒が起こりやすくなります。生活のリズムを整え、心身の疲労を回復し健康を維持するために高齢者にも睡眠は大切です。この問題では、適切な睡眠環境が理解できているかが問われています。
誤答です。柔らかすぎるものは、寝返りしづらく腰に負担がかかります。マットレスは、硬すぎず柔らかすぎず、楽に姿勢を維持したり寝返りを行えたりするものがよいでしょう。
誤答です。枕は首の角度が15度くらい上るものが適切です。高すぎる枕を使うと、気道が狭くなり呼吸がしづらくなったり、寝返りしづらくなったりします。
誤答です。寝床内の温度は35℃前後が良いとされています(室温は25℃前後、湿度は50〜60%が良いとされています)。
正答です。睡眠時は汗をかきやすく、その汗や皮脂の影響で寝具や寝室にはにおいがこもりがちです。よって寝室の換気は、安眠を促すために大切です。
誤答です。安眠のためには、何よりリラックスできる空間を整えることが大切です。ドアを開けておくと寝室に光や騒音が漏れる可能性があるので適切ではありません。
睡眠の意義やメカニズム、高齢者の睡眠の特徴とその対策なども併せて覚えておくとよいでしょう。
よく眠れる睡眠の環境は人それぞれ異なりますが、一般的にみてよく眠れる状況を問われた内容です。自分に置き換えて考える事で正解に導く事ができます。よく眠れない睡眠はうるさい、環境が整っていない、明るい、寝る前のカフェイン摂取や飲酒と言われています。
×:腰が深く沈むと腰痛の原因になります。マットレスの好みは人それぞれなので、自分に合った硬さを選ぶようにしましょう。
×:頸部が前屈する姿勢=あおむけ寝の事を意味していますが、設問の姿勢だと気管が狭くなるため、呼吸しづらくなります。枕に頭が多少沈む程度の硬さで、中央部分に乗せるように姿勢をとりましょう。
×:夏冬で快適に感じる温度は異なり概ね13~29℃の範囲と言われています。そのため問題は誤りになります。
〇:においも快適に眠れる一因になります。リラックスできる匂いだと眠りやすい方もいますが、逆に不快な匂いだと気になって寝つきが悪くなる事があります。
×:ドアをあけると室温が保てない、音が聞こえやすくなるなど覚醒するための刺激が入りやすくなるため、ドアは閉めておくのが良いでしょう。
快眠のためには寝具や寝室の環境を整えることが大切です。快眠のためには、「空間」、「光」、「音」、「温度・湿度」の設定が求められます。
誤りです。マットレスが柔らかすぎると腰への負担が大きくなり腰痛の原因となります。また、マットレス上での寝返りや起き上がり、立ち上がり動作が行いづらくなることも考えられます。
誤りです。頸部が前屈する高さでは枕が高すぎます。
枕が高すぎると肩こりやいびきの原因となるため、自分に合った高さの物を用意するのが望ましいです。
横向きに寝た時に首と背中がまっすぐ伸びている、仰向けになった際に首の下に隙間ができないような高さが理想的です。
誤りです。快眠のための室温は33℃前後とされています。入院時は体温が下がることで眠気が促進されますが、寝室の温度が低いと手足の血管が収縮して皮膚からの放熱が滞り、体温が高くなります。
正解です。寝室の換気が不十分であると匂いがこもり不快感が生じます。また、二酸化炭素濃度が高くなると睡眠の質が下がるため、換気が必要です。
誤りです。寝室のドアを開けておくと、外部の音が聞こえるので覚醒度が高まってしまう可能性があります。外部からの音を遮断し、睡眠中の刺激を減らしましょう。
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