介護福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
介護過程 問2
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問題
介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 介護過程 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、介護過程を展開した結果を評価する項目として、最も優先すべきものを1つ選びなさい。
- 実施に要した日数
- 情報収集に要した時間
- 評価に要した時間
- 介護福祉職チームの満足度
- 短期目標の達成度
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この過去問の解説 (3件)
01
介護過程の評価に関する問題です。
介護過程の評価とは、介護計画に基づいて提供した介護サービスが、
利用者の生活課題の解決に向け、効果をあげているか、
介護目標がどのくらい達成されているかを判定することです。
×:介護実践に伴う利用者の日々の状態や反応が大切です。日数ではありません。
選択肢は誤りです。
×:計画のために収集した利用者の情報が重要です。時間ではありません。
選択肢は不適切です。
×:評価に要した時間は、介護過程の評価には重要ではありません。
選択肢は不適切です。
×:介護福祉職チームの満足度は評価内容として不適切です。
利用者の生活課題の目標がどのくらい達成されたかが重要です。
〇:選択肢の通りです。
介護過程を展開した結果の評価は、短期目標、長期目標で設定されている期間の終了時に行い、目標がどの程度達成されたかについて評価します。
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02
介護過程は、利用者の生活課題を解決するために行うアプローチです。介護過程を展開する目的が理解できていれば自ずと答えが出る問題です。
誤答です。利用者の変化を観察するためには一定の期間が必要なので、実施に要した日数が適切であったかも評価すべき事柄ですが、最も大切なのは、目標の達成度なのでこの選択肢は適切ではありません。
誤答です。重要なのは、介護過程を展開したことで得られた利用者の変化など情報の質であり、適切な評価をしうるだけの情報が集められているかです。収集に要した時間の長さではありません。
誤答です。評価にかける時間は『長ければ良い、短ければ良い』というものではありません。大切なのは『その内容』であり、介護福祉職が実施状況を客観的に判断していくことです。
誤答です。介護過程は、利用者の生活課題を解決するためのアプローチです。ケアを提供する側の満足を満たすために行うものではありません。
正答です。長期目標は利用者が望む姿であり、課題が解決した状態です。そして、短期目標は長期目標を達成するためのより具体的な目標です。よって評価では、この短期目標を達成できているか否かの話し合いを行い、次の計画の修正や再アセスメントにつなげていくことが優先されます。
評価を行う上での大切な視点として
・計画通りに実施しているか
・目標に対する達成度はどうか
・支援内容や支援方法は適切か
・実施上の新たな課題や可能性はないか
などが挙げられます。
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03
介護過程における評価(モニタリング)について問われています。
介護計画における評価とは、介護計画にある利用者の目標に対して達成状況はどうかということを評価することが最大の目的です。この評価により目標達成できなかった場合や新たな課題が出てきた場合には、各過程を検討し、介護計画の見直しをしていきます。
不適切
実施に要した日数ではなく、介護計画に定めた一定期間(3ヶ月、6ヶ月など)について評価します。
不適切
情報収集は、利用者の情報収集をさまざまな視点を持ち行うことが重要です。要した時間ではなく、適切な情報収集を行えたか、課題分析(アセスメント)が適切であったか評価します。
不適切
評価に要した時間を評価することはありません。
不適切
利用者へのケアの提供について評価するものであり、ケアする側の満足度は関係ありません。
適切
介護計画の目標には、長期目標と短期目標の2種類があります。
長期目標とは、利用者が将来望む生活像を設定します。
一方、短期目標は、長期目標を達成するための段階的な目標を設定します。短期目標の設定においては、達成しそうな内容か、短期目標を達成することで長期目標の達成に繋がっていくかということが重要となります。介護過程の評価において、短期目標の達成度は、最も優先すべき評価項目と言えます。
介護過程の各プロセスを繰り返しながらケアを検討・提供していくことで、最終的には利用者の生活の質(QOL)の向上に繋がります。介護過程の展開について理解をし、客観的に根拠ある介護を提供していくことが重要です。
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