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介護福祉士の過去問 第35回(令和4年度) 介護過程 問6

問題

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次の事例を読んで、問題に答えなさい。
〔事例〕
Mさん(35歳、男性、障害支援区分5)は、脳性麻痺(のうせいまひ)(cerebral palsy)による四肢麻痺(ししまひ)で筋緊張がある。日常生活動作は全般に介護が必要であり、電動車いすを使用している。これまで、本人と母親(70歳)の希望で、自宅で二人暮らしを続けてきた。
Mさんは3年前から、重度訪問介護を利用している。軽度の知的障害があるが、自分の意思を介護者と母親に伝えることができる。相談支援専門員が作成したサービス等利用計画の総合目標は、「やりたいことに挑戦し、生活を充実させる」となっている。Mさん自身も、やりたいことを見つけたいと介護福祉職に話していたことから、次の個別支援会議で検討する予定になっていた。
ある日、重度訪問介護の利用時、パラリンピックのテレビ中継を見ていたMさんが、介護福祉職に、「ボール投げるの、おもしろそう」と話した。

次のうち、Mさんの発言から、個別支援計画を立案するために、介護福祉職が把握すべき情報として、最も優先すべきものを1つ選びなさい。
   1 .
競技で使われるボールの種類
   2 .
話を聞いた介護福祉職の感想
   3 .
競技に対するMさんの意向
   4 .
母親のパラリンピックへの関心
   5 .
テレビ中継を見ていた時間
( 介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 介護過程 問6 )
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この過去問の解説 (3件)

7

事例検討の問題です。

Mさんの様子を問題文から読み取り、それぞれの選択肢について、

個別支援計画を立案するために必要な情報かどうかを考えていきましょう。

選択肢1. 競技で使われるボールの種類

×:”パラリンピックのテレビ中継を見ていたMさんが、

「ボール投げるの、おもしろそう」と話した”とあります。

ボールの種類について興味を示されたのではありません。

選択肢は不適切です。

選択肢2. 話を聞いた介護福祉職の感想

×:問題文にはサービス等利用計画の総合目標は、「やりたいことに挑戦し、生活を充実させる」”と記載されています。

話を聞いた介護福祉職の感想が、個別支援計画の立案に必要な情報とはいえません。

選択肢は不適切です。

選択肢3. 競技に対するMさんの意向

〇:問題文にはサービス等利用計画の総合目標は、「やりたいことに挑戦し、生活を充実させる」となっている。”と記載されています。

また、”Mさんが、「ボール投げるの、おもしろそう」と話した”とあります。

個別支援計画に必要な情報と考えられます。選択肢は適切です。

選択肢4. 母親のパラリンピックへの関心

×:母親のパラリンピックへの関心は、Mさんの個別支援計画に必要な情報と考えられません。

選択肢は不適切です。

選択肢5. テレビ中継を見ていた時間

×:テレビ中継を見ていた時間が、個別支援計画の立案に必要な情報とは考えられません。

選択肢は不適切です。

付箋メモを残すことが出来ます。
3

介護福祉職は、面談という改まった場面だけでなく、日常会話から本人の希望や生活課題をすくい上げる力も大切です。この問題では、Mさんが何気なく話した言葉が、総合目標である『やりたいこと』につながるかを確認するために優先すべきことを聞かれています。

選択肢1. 競技で使われるボールの種類

誤答です。「おもしろそう」と言ったMさんが、この競技にさらに興味を持つかの判断材料として、また、「この競技をやりたい」と言ったときの情報提供として、ボールの種類を調べるのも悪くはないですが、最も優先すべき情報とはいえません。

選択肢2. 話を聞いた介護福祉職の感想

誤答です。Mさんが「おもしろそう」と言った時の表情など、その時の詳しい状況を話を聞いた介護福祉職に確認するのもよいですが、それは参考程度の情報であり、最も把握すべき情報とはいえません。

選択肢3. 競技に対するMさんの意向

正答です。Mさんは軽度の知的障害があっても、自分の意志を介護者と母親に伝えることができます。なので、まずは本人にこの競技をやってみたいかどうかの意向を直接確認するのがよいでしょう。

選択肢4. 母親のパラリンピックへの関心

誤答です。Mさんのサービス等利用計画の総合目標は「『Mさん自身が』やりたいことに挑戦し、生活を充実させる」ことです。二人暮らしなので、母親の意向や希望を確認する必要もありますが、最も大切なのはMさんの意向です。

選択肢5. テレビ中継を見ていた時間

誤答です。時間帯によってMさんの精神状態が変わるという情報は問題文にはありません。テレビ中継を見ていた時間が変わることによって、「おもしろそう」と言ったMさんの真意も変わるということはないでしょう。よって、時間帯は重要な情報ではありません。

まとめ

障害支援区分とは、障害の多様な特性やその他の心身の状態に応じて、必要とされる標準的な支援の度合いを総合的に示したものです。区分1から区分6まであり、区分6が 最も支援の度合いが高い状態です。

0

Mさんのサービス等利用計画の総合目標は「やりたいことに挑戦し、生活を充実させる」となっていますが、計画作成時点では、やりたいことは明確になっていません。介護福祉職はサービス提供中に、Mさんが「ボールを投げること」に興味を持ったという情報を得ています。

選択肢1. 競技で使われるボールの種類

不適切

Mさんはボールの種類に興味を持ったのではないため、ボールの種類を把握する必要はありません。

選択肢2. 話を聞いた介護福祉職の感想

不適切

個別支援計画は、利用者のための計画であり、一人の介護福祉職の個人的な意見が反映されるものではありません。

選択肢3. 競技に対するMさんの意向

適切

Mさんが興味を持った「ボールを投げること」について、どのような意向であるか具体的に把握することは重要です。

選択肢4. 母親のパラリンピックへの関心

不適切

個別支援計画は、Mさんに対する支援の計画であり、母親の関心は関係ありません。

選択肢5. テレビ中継を見ていた時間

不適切

テレビ中継のパラリンピックを見て興味を持った経緯は、個別支援計画の立案には関係ありません。重度訪問介護のサービス利用記録に残しておくと良いでしょう。

まとめ

「個別性」のある個別支援計画の立案には、利用者それぞれのニーズを把握して作成することが重要です。また、サービス等利用計画との「連動性」のある内容であることも確認します。

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