介護福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
介護過程 問8
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問題
介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 介護過程 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
介護福祉職が事例研究を行う目的として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 事業所の介護の理念の確認
- 介護福祉職の能力を調べること
- 介護過程から介護実践を振り返ること
- 介護報酬の獲得
- 介護福祉職自身の満足度の充足
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この過去問の解説 (3件)
01
事例研究は、サービス利用者の問題点に対して、
援助過程でどのように対処されたかを観察や分析することで、
援助者の着眼点や洞察点を深めていく目的で行います。
各選択肢について、適切か不適切かを考えていきます。
×:事業所の介護理念の確認は事例研究の目的ではありません。
選択肢は不適切です。
×:介護福祉職の能力を調べることは、事例研究の目的ではありません。
選択肢は不適切です。
〇:事例研究には、介護福祉職の実践における課題や問題を明らかにして、
改善や質の向上を図る目的があります。
選択肢は適切です。
×:介護報酬の獲得は事例研究の目的ではありません。
選択肢は不適切です。
×:介護福祉職自身の満足度の充足の為に事例研究をおこなっているわけではありません。
選択肢は不適切です。
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02
介護分野において事例研究とは、利用者を個別に取り上げ、実践したケアや利用者の変化を振り返り、総合的・系統的に分析・検討・評価などを行うことです。介護福祉職がこの事例研究を行う目的が問われています。
誤答です。介護研究は、個々の利用者を取り上げ行うものです。その対象は事業所ではありません。
誤答です。介護研究は、介護福祉職の能力を調べるために行うものではありません。
正答です。介護研究は介護福祉職側の『学習』の側面が強く、実践したケア内容を振り返ることで、問題解決の過程や論理的思考を身に付けるなど、介護技術を高め、それを利用者に還元するために行います。
誤答です。介護研究を行っても、介護報酬を獲得できるわけではありません。
誤答です。介護研究は、介護福祉職の自己満足を満たすために行うものではありません。
事例検討(ケアカンファレンス)は、利用者の希望や意向を踏まえ、より良いケアについて考える場であり、目標を共有し介護計画を作成したり、それに沿って行われたケア内容の評価を行う場です。また、参加メンバーの役割を明確にし、連携の場ともなります。
事例研究と事例検討は異なるものですので、覚えておくとよいでしょう。
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03
介護における事例研究とは、対象事例を取り上げ、支援過程やケア内容などを総合的に検討することにより、課題やその改善を明らかにしていく手法です。事例研究は、介護福祉職自身が客観的な視点で考察できるようになるなど、教育機能も持っています。また、事例研究への参加者全体での事例に対する課題や改善策の共有ができ、利用者へのサービスの質向上に繋がります。
不適切
事例研究の対象となるのは、利用者に関する内容であり事業所に関する内容ではありません。
不適切
事例研究では、介護福祉職個人の能力や対応の良し悪しを検討するのではありません。
適切
事例研究では、介護過程での対応や課題の一つ一つを振り返り、その背景や改善まで詳しく検討します。
不適切
事例研究では、介護報酬を得るために行う検討ではありません。
不適切
事例研究の対象となるのは、利用者に関する内容であり介護福祉職個人に関する内容ではありません。
事例研究は、介護福祉職の援助技術の向上やケアへの気づきの視点を広げるために非常に役立ちます。機会があれば、積極的に参加してみましょう。
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