介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
社会の理解 問9

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 社会の理解 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

Dさん(80歳、男性、要介護2)は、認知症(dementia)がある。訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用しながら一人暮らしをしている。
ある日、訪問介護員(ホームヘルパー)がDさんの自宅を訪問すると、近所に住むDさんの長女から、「父が、高額な投資信託の電話勧誘を受けて、契約しようかどうか悩んでいるようで心配だ」と相談された。
訪問介護員(ホームヘルパー)が長女に助言する相談先として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 公正取引委員会
  • 都道府県障害者権利擁護センター
  • 運営適正化委員会
  • 消費生活センター
  • 市町村保健センター

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この過去問の解説 (2件)

01

在宅独居高齢者が理解力低下し、または認知症となり詐欺にあうケースが増えています。地域には、詐欺または不適切な訪問販売を未然に防止するための啓発活動を行う事業所や相談所があります。今問題を通して、各事業所や機関の役割を把握しましょう。

選択肢1. 公正取引委員会

× 公正取引委員会とは企業を監視する機関であり、個人を対象とはしません。名前の通り(企業が)公正な取引をしているか監視・必要に応じて勧告する機関です。

選択肢2. 都道府県障害者権利擁護センター

× 都道府県障害者権利擁護センターは障がい者の権利を守ること、権利侵害を予防する事を目的としたセンターであり、各都道府県に置かれます。

選択肢3. 運営適正化委員会

× 運営適正化委員会とは介護サービス質の担保や苦情解決を行う機関であり、設置は都道府県社会事業協議会です。

選択肢4. 消費生活センター

〇 消費者生活センターとは社会福祉協議会に設置されており、スーパー小売り品目の調査、訪問販売による被害相談受付、詐欺防止の普及啓発などをします。

選択肢5. 市町村保健センター

× 市町村保健センターは各市町村に置かれ、健康に関する予防啓発活動、健康診断、母子保健、精神保健などの活動をします。

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02

Dさんは認知症の症状から判断力が低下していると考えられます。

近年、高齢者の消費者トラブルが年々増加しており、こういった問題が出されるケースが良く見られます。

認知症のある高齢者は、判断能力が不十分な状態であるうえに、トラブル等にあっているという認識も低くなるため、投資信託をはじめ、高額な訪問販売はもちろん、詐欺などには注意が必要です。

このケースの投資信託が詐欺とは限りませんが、不安がある場合には適切な機関に相談することがベストです。

選択肢1. 公正取引委員会

不正解です。

公正取引委員会は、独占禁止法に違反する企業を取り締まるための組織です。

選択肢2. 都道府県障害者権利擁護センター

不正解です。

都道府県障害者権利擁護センターは主に障害者に対する虐待の相談や助言、関係機関との連絡調整を行なう機関です。

選択肢3. 運営適正化委員会

不正解です。

運営適正化委員会は、福祉サービスに関する苦情を適切に解決し、利用者が福祉サービスを適切に利用することができるようにするための機関です。

選択肢4. 消費生活センター

正解です。

消費生活センターは、消費生活に関する相談や情報提供、消費者教育などを行なう機関です。

高額な投資信託の電話勧誘で、「信用ができない」「詐欺ではないか」という疑いがあるのなら、消費生活センターへ相談することが最も適切です。

選択肢5. 市町村保健センター

不正解です。

市町村保健センターは、健康相談や保健指導、健康診査などを行ない、地域住民の健康づくりを目的とした機関です。

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