介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
社会の理解 問11

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 社会の理解 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

「感染症法」に基づいて、結核(tuberculosis)を発症した在宅の高齢者に、医療費の公費負担の申請業務や家庭訪問指導などを行う機関として、適切なものを1つ選びなさい。

(注)「感染症法」とは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」のことである。
  • 基幹相談支援センター
  • 地域活動支援センター
  • 保健所
  • 老人福祉センター
  • 医療保護施設

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この過去問の解説 (2件)

01

指定感染症と各機関の役割に関する問題です。指定感染症の申請、感染後のアフターケア・モニタリングは保健所が担いますが、似たような機関名もありますので問題を通して確認してください。

選択肢1. 基幹相談支援センター

× 機関相談支援センターとは障がい事業所の1つで、相談支援、ケアマネジメント、虐待対応などをします。通常の障がい相談所と違うのは、障がい相談所の相談を受ける相談所である事です。

選択肢2. 地域活動支援センター

× 地域活動支援センターとは、障害者総合支援法が根拠であり、障がいによって働く事が困難な障がい者の活動をサポートする福祉施設です。相談を受けるⅠ型、運動・入浴サービスがあるⅡ型などに分かれます。

選択肢3. 保健所

〇 記述の通りです。結核を発症した患者の情報は保健所に集積され、アフターケア(結核発症後の体調確認)なども行います。

選択肢4. 老人福祉センター

× 老人福祉センターとは地域の高齢者が元気で生活できるよう、レクリエーション、介護予防啓発、各種講習などします。

選択肢5. 医療保護施設

× 医療保護施設とは生活保護または生活保護に類似する低所得者で医療処置が必要な方を保護する施設です。読んで字の如くです。

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02

結核は、結核菌によって引き起こされる感染症で、咳・痰・発熱・血痰などの主に肺の症状からはじまり、全身のいろいろなところに病気を作っていきます。

化学療法のない時代には命を落とす可能性もある病気だったこともあり、いまでも機関に届け出を行なう必要がある届出疾患となっています。

選択肢1. 基幹相談支援センター

不正解です。

基幹相談支援センターは、障害を持った人やそのご家族のために必要な援助や地域の相談支援を行う障害者総合支援法に基づく施設です。

選択肢2. 地域活動支援センター

不正解です。

地域活動支援センターは障害者に創作や作業、地域社会との交流促進をはじめ、対人関係のトレーニングなどの社会適応訓練などを行なう障害総合支援法に基づいた施設です。

選択肢3. 保健所

正解です。

結核は届出感染症の2類感染症となるため、診断した際に医療機関から保健所へ即時に報告がされ、医療費の公費負担の申請業務や家庭訪問指導などを行うとともに、状況を把握し、まん延を防ぐための対策などを行ないます。

 

選択肢4. 老人福祉センター

不正解です。

老人福祉センターは、高齢者に対して各種の相談に応じながら、健康の増進や教養の向上、レクリエーションなどを提供し、高齢者が健的な生活を営むための支援を行う施設です。

選択肢5. 医療保護施設

不正解です。

医療保護施設は医療を必要とする生活保護者に対し医療の提供を目的としています。

生活保護法にもとづく保護施設です。

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