介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
こころとからだのしくみ 問9
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問題
介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) こころとからだのしくみ 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
男性に比べて女性に尿路感染症(urinary tract infection)が起こりやすい要因として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 子宮の圧迫がある。
- 尿道が短く直線的である。
- 腹部の筋力が弱い。
- 女性ホルモンの作用がある。
- 尿道括約筋が弛緩(しかん)している。
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この過去問の解説 (3件)
01
男性器と女性器の違いに注目して、問題を解きましょう。
子宮口は尿路の背部にあるため、問いに対する解答として適切ではありません。
男性器は女性器よりも長い尿道の形状なので、こちらの解答が正しいです。
個人差によるので、解答として適切ではありません。
尿意と女性ホルモンは関係性が低く、今回の問いの解答として適切ではありません。
個人差によるので、解答として適切ではありません。
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02
尿路感染における男性と女性の差について問う問題です。女性と男性とでは尿が出る場所が違う事から、尿路感染を起こすリスクは女性の方が高いとされています。
そのため、男性より女性のほうが尿路感染症になりやすいとわれています。
× 子宮の圧迫と男性、女性における尿路感染リスクについては影響がありません。
〇 女性は男性と比べ尿道が短いため、細菌が侵入しやすく尿路感染に繋がりやすくなります。
× 筋肉量は男性より女性の方が相対的に少ないですが、 尿路感染リスクについてそれ程影響はありません。むしろ腹圧が弱くなることで残尿が増えてしまうリスクが高まります。
× 女性ホルモンの作用と男性、女性における尿路感染リスクについては影響がありません。
しかし女性ホルモンが低下すると尿道の血流が減少するため、細菌感染を起こしやすくなります。
× 尿道括約筋が弛緩するとは排尿に関するストッパーが緩む事を意味します。
つまり、止めておきたい場面で排尿してしまう(いわゆる尿失禁)に繋がるケースが多くなります。
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03
女性の尿路感染症の発生率は若いときは男女比が1:5と圧倒的に女性が多く、高齢者になっても1:2と女性が多いと言われています。
選択肢では、どれも失禁などからの細菌の侵入が想像され、尿路感染の原因と考えられそうですが、問われているのは「女性が尿路感染のおこりやすい要因」です。
その点をしっかりと念頭に置いて考えれば、ケアレスミスは無くせるでしょう。
不正解です。
子宮の圧迫による尿関連のトラブルとしては、頻尿や尿失禁、排尿困難などが起こることがありますが、女性が尿路感染のおこりやすい要因ではありません。
正解です。
女性の尿道は約3~4cm、男性で16~18cmとなっています。
女性の方が圧倒的に尿道が短く、更に肛門や膣に近い場所にあることで、尿道口から細菌が侵入しやすいくなっています。
不正解です。
腹部の筋力が弱いと、尿漏れなどの排尿障害を引き起こす可能性はありますが、女性が尿路感染のおこりやすい要因ではありません。
不正解です。
高齢によって女性ホルモンの分泌が低下すると、尿道の筋肉や尿道の支える組織に張りがなくなります。
そのため、尿失禁や頻尿などの排尿障害を引き起こす要因となりますが、女性が尿路感染のおこりやすい要因ではありません。
不正解です。
尿道括約筋をはじめ、骨盤底筋群の機能が低下すると、くしゃみや咳など腹圧がかかることで尿が漏れてしまう腹圧性尿失禁が起こる要因となります。
女性が尿路感染のおこりやすい要因ではないため不適切です。
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