介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
発達と老化の理解 問5

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 発達と老化の理解 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

Kさん(80歳、男性)は、40歳ごろから職場の健康診査で高血圧と高コレステロール血症(hypercholesterolemia)を指摘されていた。
最近、階段を上るときに胸の痛みを感じていたが、しばらく休むと軽快していた。
喉の違和感や嚥下痛(えんげつう)はない。
今朝、朝食後から冷や汗を伴う激しい胸痛が起こり、30分しても軽快しないので、救急車を呼んだ。
Kさんに考えられる状況として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 喘息(ぜんそく bronchial asthma)
  • 肺炎(pneumonia)
  • 脳梗塞(cerebral infarction)
  • 心筋塞(myocardial infarction)

  • 逆流性食道炎(reflux esophagitis)

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この過去問の解説 (3件)

01

高血圧と高コレステロール血症の持病があるKさんにとって、心筋梗塞はとても身近な病気です。

心筋梗塞の前兆として、胸の痛みがあります。

選択肢4.

心筋塞(myocardial infarction)

適切です。

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02

Kさんの病歴と今朝の症状を考えると心筋梗塞が起きている可能性が高い事が分かります。問題をよく読むと正答できると思われます。

選択肢1. 喘息(ぜんそく bronchial asthma)

× 喘息は激しい咳をともないます。よって選択肢は誤りです。

選択肢2. 肺炎(pneumonia)

× 肺炎は急な高熱と咳を伴います。よって選択肢は誤りです。

選択肢3. 脳梗塞(cerebral infarction)

× 脳梗塞は呂律が回らない、言語不明瞭などの症状をともないます、よって選択肢は誤りです。

選択肢4.

心筋塞(myocardial infarction)

〇 Kさんは朝食後から冷や汗を伴う激しい胸痛が起こっているとの事から、選択肢の中では心筋梗塞を発症している可能性が高いと判断されます。

選択肢5. 逆流性食道炎(reflux esophagitis)

× 逆流性食道炎は胃酸が食道を逆流し口に上がってくる症状です。よって選択肢は誤りです。

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03

Kさんの症状として「激しい胸痛」があるということから、回答は絞り込めると思います。

正解以外でも胸痛を感じることもありますが、痛み方が違ったり、他の症状がでるので、それぞれの症状をよく知っておきましょう。

選択肢1. 喘息(ぜんそく bronchial asthma)

不正解です。

喘息の主な症状は咳、痰、息苦しさ、喘鳴です。

選択肢2. 肺炎(pneumonia)

不正解です。

肺炎は、炎症が強くなると胸痛がみられることもありますが、主な症状は咳、痰に加え、発熱がみられます。

 

選択肢3. 脳梗塞(cerebral infarction)

不正解です。

脳梗塞の原因として高血圧と高コレステロール血症もありますが、胸痛はみられません。

主な症状としては、手足の麻痺やしびれ、呂律がまわらないなど、意識障害などがみられます。

選択肢4.

心筋塞(myocardial infarction)

正解です。

心筋梗塞は主に高血圧や高コレステロール血症などがもとで冠動脈に動脈硬化ができ、引き起こされます。

前兆から、胸の痛みを感じることも有り、発症すると激しい胸の痛みや、首、下あご、みぞおちの痛みが15分以上続きます。

選択肢5. 逆流性食道炎(reflux esophagitis)

不正解です。

逆流性食道炎は、胃酸や胃の内容物が逆流して食道に炎症を起こす病気です。

胸やけ、胸の痛みを感じることも有りますが、喉に違和感や声のカスレがでることが特徴です。

 

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