介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
認知症の理解 問5
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問題
介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 認知症の理解 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、若年性認知症(dementia with early onset)の特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 高齢の認知症(dementia)に比べて、症状の進行速度は緩やかなことが多い。
- 男性よりも女性の発症者が多い。
- 50歳代よりも30歳代の有病率が高い。
- 特定健康診査で発見されることが多い。
- 高齢の認知症(dementia)に比べて、就労支援が必要になることが多い。
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この過去問の解説 (3件)
01
若性認知症とは65歳以前に発症する認知症の事であり、働き盛りの男性に発症した場合、介護問題に加え、経済問題に発展する事も少なくありません。
× 症状の進行は高齢者の認知症と比べ早い事で知られています。したがって1か月前に出来たことが現在は出来なくなる事もあります。
× 女性よりも男性の方が発症率は高いです。しかし極端に男性の発病者が多いわけでもありません。
× 30代よりも50代の方が有病率は高いです。
× 初期症状は物忘れや怒りっぽくなるなどですが、更年期障害と勘違いする事もあるため、受診までに時間がかかり発見される時間がかかる場合もあります。
〇 働き盛りの男性50代で発症した場合は、就労支援が必要になるケースもあります。なお女性であっても同等の支援が必要になります。
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02
若年性認知症(dementia with early onset)とは、18歳から39歳までの若年期認知症と40歳から64歳までの初老期認知症の総称で、通常の認知症より進行が速く、男性に多いのが特徴です。
MRIやSPECTなどの脳の検査で発見される場合が多いです。
×ː高齢の認知症に比べて進行速度は速いです。
×ː男性の方が発症者が多いです。
×ː総称なので適切ではありません。
×ːMRIなどで発見されるため適切ではありません。
〇ː適切です。
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03
若年性認知症は、18歳から64歳までに発症する認知症をいいます。
高齢者の認知症との違いは発症する年齢だけでアルツハイマー、前頭側頭型、レビー小体型などがあり、それぞれの症状は高齢者のものと同様です。
不正解です。
高齢者の認知症との違いは年齢だけであり、症状の進行速度は高齢者の認知症と変わりはありません。
不正解です。
男女比は、やや男性が多い病気ですが、ほぼ同率です。
不正解です。
2009年の厚生労働省の調査では、若年性認知症を発症した約37800人のうち、50~64歳が32210人で約85%と多くなっていて、そのうち50代で約3割となっています。
平均の発症年齢も51.3歳となってることから「50歳代よりも30歳代の有病率が高い」という回答は不適切です。
不正解です。
若年性認知症は物忘れなどから仕事のミスなどをきっかけに気づき、神経心理検査、画像診断などを経て診断が確定されます。
正解です。
若年性認知症は50代の働き盛りの年代に多く、家族などを持っているケースも多く見られ、家族の負担が大きいと言われています。
そういったこともあり、ハローワークや就労継続支援事業所などでは、若年性認知症の方への就業の支援や助成を用意しています。
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