介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
認知症の理解 問4
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問題
介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 認知症の理解 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)にみられる歩行障害として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- しばらく歩くと足に痛みを感じて、休みながら歩く。
- 最初の一歩が踏み出しにくく、小刻みに歩く。
- 動きがぎこちなく、酔っぱらったように歩く。
- 下肢は伸展し、つま先を引きずるように歩く。
- 歩くごとに骨盤が傾き、腰を左右に振って歩く。
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この過去問の解説 (3件)
01
レビー小体型認知症とパーキンソン病は似たような症状を起こす事が分かれば、容易に正答できます。どちらも神経細胞内にレビー小体と呼ばれる細胞封が発生する事で起きる病気です。
× しばらく歩くと足に痛みがあるのは、健常者でも病気がある方でも起きる反応であり、レビー小体型認知症特有ではありません。
〇 パーキンソン病でも似たような歩行状態が認められます。
× ぎこちなく酔ったような歩き方は感覚異常か関節に関する病気か様々な理由が考えられます。レビー小体型認知症特有ではありません。
× 下肢は伸展してつま先を引きずるように歩くは、痙性歩行が考えられます。
× 歩くごとに骨盤が傾き腰を左右に振って歩く状態は、歩行異常と考えられ、レビー小体型認知症特有ではありません。
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02
レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)の症状のひとつに、パーキンソン症状があげられます。
パーキンソン症状では、振戦(ふるえ)や姿勢保持障害などがあり、これらは、レビー小体型認知症の歩行障害にもつながります。
×ː適切ではありません。
〇ːパーキンソン症状に、動作緩慢、姿勢保持障害などがあるため、こちらが正しいです。
×ː適切ではありません。
×ː適切ではありません。
×ː適切ではありません。
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03
レビー小体型認知症は、認知機能障害の一種で認知機能の低下とともに、幻視やレム睡眠行動障害に加え、筋肉のこわばりや震えといったパーキンソン症状がみられるのが特徴です。
パーキンソン病と似ていることもあり、区別がつきにくい場合もあります。
これは、どちらもレビー小体と呼ばれる異常タンパク質が蓄積することで発症するためで、歩行への影響も同様と考えて回答へとつなげましょう。
不正解です。
しばらく歩くと足に痛みを感じて、休みながら歩くのは、間欠性跛行の特徴です。
脊柱管狭窄症や閉塞性動脈硬化症など、神経の圧迫や血流の障害がもとで発症します。
正解です。
最初の一歩が出にくく、小刻み歩行はパーキンソン病の特徴であり、レビー小体型認知症の方でも見られる動きです。
不正解です。
動きがぎこちなく、酔っぱらったように歩くのは、脊髄小脳変性症の特徴です。
主に運動機能の失調から酩酊歩行がみられることがあります。
不正解です。
下肢は伸展し、つま先を引きずるように歩くのは、中枢神経系の障害からみられる症状で、手足の関節の曲げ伸ばしができなくなる痙性という症状からきます。
不正解です。
歩くごとに骨盤が傾き、腰を左右に振って歩く場合、骨盤周辺や体幹の筋肉の異常からみられる動作です。
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