介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
認知症の理解 問7
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問題
介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 認知症の理解 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
認知機能障害による生活への影響に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 遂行機能障害により、自宅がわからない。
- 記憶障害により、出された食事を食べない。
- 相貌失認により、目の前の家族がわからない。
- 視空間認知障害により、今日の日付がわからない。
- 病識低下により、うつ状態になりやすい。
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この過去問の解説 (2件)
01
認知症と周辺症状に関する問題です。
× 遂行機能障害とは計画した目的を達成できない障がいです。交通機関を使って、友人宅へ行こうとしたが、乗り方が分からなくなったなどが挙げられます。
× 認知症になり記憶障害になっても、目の前の食事を認知して食べることはできます。ただし、認知症になると食欲自体が低下し栄養不足になる方もいます。
〇 相貌失認とは物の形や顔の表情・特徴が分からなくなる症状です。そのため、皆同じような顔に見えることから家族の顔も分からなくなることがあります。
× 視空間認知障害とは、見えた情報を正確に認知して出力できない、または処理する事ができない事をいいます。読み取った文字をノートに書けないなどを例として挙げられます。
× 認知症になるとうつ病を併発しやすいことが知られています。しかし、うつ病の発症理由は病識の低下からくるものではなく、認知症になった事で併発すると考えられています。また、精神病から来るうつ病(以下うつ病と表記)とは区別されており、認知症から来るうつ病は記憶力低下していますが、うつ病は記憶力が保たれています。
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02
認知機能障害において、それぞれの障害の内容をしっかりと把握しましょう。
×ː遂行機能障害=目標の設定、プランニング、計画の立案など、効果的な行動に対する障害のことです。
×ː記憶障害=記憶を思い出すことができない、新なことを覚えることができないことです。
〇ː相貌失認=人の顔がわからない、覚えられないことです。
×ː視空間認知障害=物品の認識や簡単な道具の操作ができないことです。
×ː病識低下=自分が障害がないかのようにふるまったり、言ったりすることです。
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