介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
障害の理解 問8
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問題
介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 障害の理解 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、障害の特性に応じた休憩時間の調整など、柔軟に対応することで障害者の権利を確保する考え方を示すものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 全人間的復権
- 合理的配慮
- 自立生活運動
- 意思決定支援
- 共同生活援助
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この過去問の解説 (2件)
01
「休憩時間の調整などで障害者の権利を確保する」
これは障害者が社会の中で出会う困りごと、障壁を取り除くための調整、変更ということです。
この調整があることで障害者も社会に平等に参加できるようになり、差別の解消に繋がります。
障害のある人が身体的・精神的・社会的・職業的・経済的に人間らしく生きるための権利、リハビリテーションの考え方のため間違いです。
正解です。
「合理的配慮」とは障害のある人が、障害の無い人と同じように保証されるとともに平等に社会参加できるように、障害特性に合わせて行われる配慮です。
障害があっても自立して生きることを主張し、障害者自身が自己決定することを尊重する社会運動のため不正解です。
意思決定が困難な人が、自分自身がしたいという思いを反映された生活が送れるように支援することなので不正解です。
課題に対して本人に必要な情報を提供し、本人の意思や考えを引き出すなど支援者によって行われます。
一軒家やアパートなどに障害のある人が集まって共同生活を送りながら、必要な相談、入浴、排泄、食事などの介護や援助を受けることができるサービスのため不正解です。
2021年に障害者差別解消法が改正され、障害者に対して事業者の「合理的配慮の提供」が義務化されました。
施行は2024年4月1日に施行になります。
法改正や施行があると出題されるケースが多いため、覚えておくべきでしょう。
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02
「休憩時間の調整など」という一節から、事業者(企業)と障害者(利用者)双方のつながりに関係するものとして適切なものを選択していきます。
不正解です。
全人間的復権はリハビリテーションの目的を指し、障害によって生きることが困難になった人の生きる権利の回復などがその内容になります。
正解です。
合理的配慮は障害者のニーズ(休憩時間の調整)を事業者の立場から考え(柔軟に対応する)るなど、双方の思いを伝え合うことで障害者も権利を確保するといった考え方に繋がります。
不正解です。
自立生活運動は、障害当事者が地域で生活するために必要な制度や社会意識の変革を求めたり、社会制度を新たに作り変えるといった行動をいいます。
不正解です。
意思決定支援は障害者が可能な限り自ら意思決定できるよう支援することで、支援者が障害者の視点から意思を尊重し支えていくという考え方になります。
不正解です。
共同生活援助は障害者が地域の中にある共同生活住居で暮らすための援助を指します。
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