介護福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問60 (医療的ケア 問2)

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 問60(医療的ケア 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、呼吸器官の部位の説明に関する記述として、正しいものを1つ選びなさい。
  • 鼻腔(びくう)は、上葉・中葉・下葉に分かれている。
  • 咽頭は、左右に分岐している。
  • 喉頭は、食べ物の通り道である。
  • 気管は、空気の通り道である。
  • 肺は、腹腔内(ふくくうない)にある。

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この過去問の解説 (3件)

01

呼吸器系に限らず、心臓や神経系などの問題は繰り返し出題されています。

それぞれの構造や働きは覚えておきましょう。

選択肢1. 鼻腔(びくう)は、上葉・中葉・下葉に分かれている。

不正解です。

上葉・中葉・下葉に分かれているのは右肺です。

ちなみに左肺は上葉・下葉の2つに分かれています。

選択肢2. 咽頭は、左右に分岐している。

咽頭は口腔と食道にある部分で上咽頭・中咽頭・下咽頭に分類されますが、分岐していないため不正解です。

気管が左右の気管支に分かれています。

選択肢3. 喉頭は、食べ物の通り道である。

不正解です。

喉頭はのど仏の部分で、気管と咽頭を分け、声を出すための声帯も含まれます。

食べ物の通り道は食道になります。

選択肢4. 気管は、空気の通り道である。

正解です。

気管は咽頭から肺までの空気の通り道です。

選択肢5. 肺は、腹腔内(ふくくうない)にある。

不正解です。

肺は胸腔内に収まっています。

腹腔内には消化器系の臓器や泌尿器系の臓器があります。

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02

のど(咽喉)は咽頭と喉頭を合わせた部位を指します。

空気と食べ物は咽頭を通り、空気は喉頭を通って気管へ、食べ物は食道を通って胃へと流れていきます。

選択肢1. 鼻腔(びくう)は、上葉・中葉・下葉に分かれている。

不正解です。

鼻腔は鼻中隔と呼ばれる中央にある仕切りで左右に分かれています。

選択肢2. 咽頭は、左右に分岐している。

不正解です。

咽頭はのどの奥にある部分で、鼻腔と口腔からひとつの通り道となります。

選択肢3. 喉頭は、食べ物の通り道である。

不正解です。

咽頭は食べ物と空気の通り道で、呼吸(空気)と嚥下(食べ物)が行われます。

選択肢4. 気管は、空気の通り道である。

正解です。

空気は咽頭、気管を通って肺へと流れていきます。

選択肢5. 肺は、腹腔内(ふくくうない)にある。

不正解です。

肺は胸骨の内側、胸腔内にあります。

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03

『医療的ケア』は出題数が5問と少ないですが、

苦手意識を持っている人も多く、

0点科目が1科目でもあると足切り不合格になってしまうので、

しっかりと学んでおきましょう。

選択肢1. 鼻腔(びくう)は、上葉・中葉・下葉に分かれている。

間違いです。

 

上葉という言葉で、この選択肢は肺に関するものだとわかります。

肺は気管5つの肺葉に大きく分けられ、肺葉は

・右肺:上葉。中葉。下葉。

・左肺:上葉。下葉。

になります。

 

ちなみに、鼻腔も5分されます。

・鼻前庭:鼻の入り口から毛の生えているところ。

・鼻粘膜呼吸部:鼻の奥

・嗅上皮(鼻粘膜嗅部):鼻の奥の上部

・嗅:嗅上皮よりさらに眼に近いところ

・咽頭:のど

選択肢2. 咽頭は、左右に分岐している。

間違いです。

 

左右の分岐している呼吸器官は気管支です。

 

咽頭は3分されます。

咽頭鼻部:鼻腔に接している。

・咽頭口部:口腔内の後ろの方。

・咽頭喉頭部:喉頭(喉ぼとけ)の後ろ。

 

 

選択肢3. 喉頭は、食べ物の通り道である。

間違いです。

 

咽頭は、食べ物だけでなく空気も通ります。

咽頭の一部が反射的に開閉することで、

食べ物を食道空気を声帯気管支に送ります。

選択肢4. 気管は、空気の通り道である。

正解です。

 

咽頭の一部が反射的に開閉することで、

食べ物を食道空気を声帯気管支に送ります。

 

よって、気管支には空気しか送り込まれません。

 

咽頭の障害で開閉がうまくいかなくなると

食べ物や唾液が気管支に流れてしまい、

食べ物や口腔内に含まれる細菌やウィルスが

気管支や肺葉に運ばれて誤嚥性肺炎の原因となります。

選択肢5. 肺は、腹腔内(ふくくうない)にある。

間違いです。

 

腹腔とは、横隔膜より下にある体の内部の空洞のことです。

肺は当然、横隔膜より上部に位置しているので、誤答となります。

まとめ

医学的な設問ではありますが、初歩的な知識があれば正答できるものです。

基本を確実に押さえておきましょう。

 

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