介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
医療的ケア 問3

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 医療的ケア 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、痰(たん)の吸引の準備に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 吸引器は、陰圧になることを確認する。
  • 吸引びんは、滅菌したものを用意する。
  • 吸引チューブのサイズは、痰の量に応じたものにする。
  • 洗浄水は、決められた消毒薬を入れておく。
  • 清浄綿は、次亜塩素酸ナトリウムに浸しておく。

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この過去問の解説 (2件)

01

介護職の一部医療的ケアが認められて以降、喀痰吸引の問題への対策は不可欠となっています。

準備から片付けまでの手順や物品の管理をはじめ、実施登録基準、リスクマネジメントは学習しておきましょう。

選択肢1. 吸引器は、陰圧になることを確認する。

正解です。

陰圧とは掃除機のように内部の気圧を低くすることで吸引することです。

選択肢2. 吸引びんは、滅菌したものを用意する。

吸引びんは24時間おき、あるいは容量の7〜8割になったら洗浄して交換するようにします。

特に滅菌をする必要はないため不正解です。

選択肢3. 吸引チューブのサイズは、痰の量に応じたものにする。

吸引チューブは、「医師の指示」のもと、利用者の体格や吸引部位に合ったサイズを選ぶため不正解です。

選択肢4. 洗浄水は、決められた消毒薬を入れておく。

洗浄には水道水か滅菌精製水を使用します。

不正解です。

選択肢5. 清浄綿は、次亜塩素酸ナトリウムに浸しておく。

不正解です。

清浄綿は少量の消毒液と精製水を染み込ませたものです。

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02

吸痰器を使っての痰吸引は、喀痰吸引等研修を受けることなど一定の条件を満たすことで介護職員も実施できるようになりました。しかし、基本的には医療行為のため正しい知識と手順を身につけておく必要があります。

選択肢1. 吸引器は、陰圧になることを確認する。

痰吸引は陰圧をかけて行うものなので正解です。

陰圧とは外よりも圧力が低いことをいい、吸引はこの圧が利用されます。

選択肢2. 吸引びんは、滅菌したものを用意する。

不正解です。

吸引びんの滅菌は必要なく、洗浄したものを用意します。

選択肢3. 吸引チューブのサイズは、痰の量に応じたものにする。

不正解です。

吸引チューブは痰の量に応じてサイズを変更するものではありません。

鼻腔からの吸引には細めのものを使用したりと、気管の具合などによって使い分けます。

選択肢4. 洗浄水は、決められた消毒薬を入れておく。

不正解です。

洗浄用の水は水道水を使用します。

選択肢5. 清浄綿は、次亜塩素酸ナトリウムに浸しておく。

不正解です。

洗浄綿は消毒する際に使うため、次亜塩素酸ナトリウムではなくアルコールを使用します。

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