介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
医療的ケア 問4

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 医療的ケア 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、経管栄養で起こるトラブルに関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • チューブの誤挿入は、下痢を起こす可能性がある。
  • 注入速度が速いときは、嘔吐(おうと)を起こす可能性がある。
  • 注入物の温度の調整不良は、脱水を起こす可能性がある。
  • 注入物の濃度の間違いは、感染を起こす可能性がある。
  • 注入中の姿勢の不良は、便秘を起こす可能性がある。

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この過去問の解説 (2件)

01

経管栄養を実施する際には、栄養剤の注入に関連した嘔吐や下痢などのトラブルが起きえます。

どういったトラブルが考えられるのか、どのような異変があるのかを覚えておきましょう。

選択肢1. チューブの誤挿入は、下痢を起こす可能性がある。

チューブの誤挿入は食道や胃を傷つけてしまう可能性があります。

不正解です。

選択肢2. 注入速度が速いときは、嘔吐(おうと)を起こす可能性がある。

正解です。

注入速度が速いと嘔吐の原因となります。

誤嚥防止のためにも注入速度には注意が必要です。

選択肢3. 注入物の温度の調整不良は、脱水を起こす可能性がある。

注入物が冷たかったりすると下痢などの原因になります。

不正解です。

選択肢4. 注入物の濃度の間違いは、感染を起こす可能性がある。

高濃度の栄養剤を注入すると下痢などの副作用が起きる原因となります。

不正解です。

選択肢5. 注入中の姿勢の不良は、便秘を起こす可能性がある。

姿勢不良があると胃が圧迫されて漏れたり、逆流を引き起こし誤嚥の危険があります。

不正解です。

まとめ

医療的ケアを実施する際には、様々なトラブルが発生することを想定して、医師や看護職との連絡体制を整えておく必要があります。

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02

経管栄養は口からの食事摂取が困難になったときに胃や腸にチューブを挿入して栄養剤を直接注入できるようにする方法です。

経管栄養は介護士でも一定の条件を満たすことで行える医療行為になりますが、医療従事者との連携が重要になる行為でもあります。

選択肢1. チューブの誤挿入は、下痢を起こす可能性がある。

不正解です。

チューブの誤挿入はチューブが目的の部位に挿入されていないことを指し、肺炎などの重篤な合併症を起こす可能性があります。

選択肢2. 注入速度が速いときは、嘔吐(おうと)を起こす可能性がある。

正解です。

注入速度が速いと胃、食道の逆流から嘔吐を起こす可能性があります。

選択肢3. 注入物の温度の調整不良は、脱水を起こす可能性がある。

不正解です。

注入物の温度の調整不良は下痢を起こす可能性があります。

選択肢4. 注入物の濃度の間違いは、感染を起こす可能性がある。

不正解です。

注入物の濃度の間違いはカテーテルやチューブの閉塞を起こす可能性があります。

選択肢5. 注入中の姿勢の不良は、便秘を起こす可能性がある。

不正解です。

注入中の姿勢の不良は胃の圧迫から嘔吐や誤嚥を起こす可能性があります。

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