介護福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問88 (生活支援技術 問9)

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 問88(生活支援技術 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、嚥下機能(えんげきのう)の低下している利用者に提供するおやつとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • クッキー
  • カステラ
  • もなか
  • プリン

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この過去問の解説 (3件)

01

嚥下機能の低下は、噛む力や飲み込む力も低下しているため、誤嚥やむせこみ、窒息にも注意が必要です。

誤嚥や窒息、むせを避けるために、ゆっくりと喉に流れるもの、食べ物が口の中でまとまりやすいもの(食塊)など、トロミのついた食事の準備をすることが適切です。

選択肢1. クッキー

不正解です。

クッキーは口の中で砕け、食塊が形成しづらく誤嚥を引き起こす可能性があります。

選択肢2. カステラ

不正解です。

スポンジ状のカステラは、水分を吸い、喉を通りづらいため、窒息などの恐れがあります。

選択肢3. もなか

不正解です。

もなかは喉にはりつきやすく、誤嚥や窒息の恐れがあります。

選択肢4. 餅

不正解です。

粘り気の強い餅は、喉に詰まる恐れがあります。

選択肢5. プリン

正解です。

プリンやゼリー状の食べ物は、噛みやすく、まとまった形状で喉を滑らかに通ることができます。

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02

嚥下機能は食べ物や飲み物を飲み込み、胃へと送るまでの動作をいいます。

嚥下機能が低下している利用者には、食事やおやつや水分摂取にも配慮が必要になります。

選択肢1. クッキー

不正解です。

クッキーは水分が少なく、口の中でまとまりにくいといった特徴があります。

この特徴から口や喉にくっつきやすく、飲み込みにくいので不適切です。

選択肢2. カステラ

不正解です。

カステラもクッキーと同じく、水分の少なさと口の中でのまとまりにくさを特徴とするので嚥下機能が低下している方には不適切です。

選択肢3. もなか

不正解です。

もなかの皮はペラペラした形状で口の中や咽頭に貼り付きやすく、嚥下機能の低下があると食べにくい食品に該当します。

 

選択肢4. 餅

不正解です。

餅は粘り気が強く噛み切りにくいこと、噛んでも口の中や喉にくっついてしまうことから飲み込みにくくなります。

嚥下機能が低下していると、飲み込みにくさと粘り気の強さからのどに詰まる可能性も高くなるため不適切です。

選択肢5. プリン

正解です。

プリンは適度な粘度があり、変形しやすく喉を通りやすい食べ物なので、嚥下機能が低下している方でも食べやすいものになります。

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03

嚥下能力が低下している方に、不向きな食べ物を提供すると、

窒息や誤嚥性肺炎になるリスクがあります。

 

確実な知識が求められます。しっかりと学んでいきましょう。

 

選択肢1. クッキー

間違いです。

 

クッキーは、水分が少なく食塊形成しにくいため、

飲み込みがスムーズにいかないことがります。

更に、細かく崩れやすくもあるので、

かけらが気管に入りやすいので不向きです。

 

また咀嚼しきれていないと窒息にもつながりやすい食材です。

選択肢2. カステラ

間違いです。

 

カステラは、水分が少なく食塊形成しにくいため、

嚥下がスムーズにいかないことがあります。

 

また咀嚼しきれていないと窒息にもつながりやすい食材です。

選択肢3. もなか

間違いです。

 

周りの皮の部分に水分が少なく、食塊経形成しにくいため

嚥下がスムースにいかないことがあります。

選択肢4. 餅

間違いです。

 

餅は咀嚼と嚥下がしにくいため、大変不適切です。

窒息での死亡事故も数多く報告されています。

選択肢5. プリン

正解です。

 

適度な水分があって、ボロボロに細かくならず、

咀嚼も歯茎でつぶせるのでしやすいため、

嚥下障害がある人でも食べやすいです。

まとめ

食は生命を維持するだけでなく、生活に楽しみを与えるものです。

もちろん、事故がないように安全な食事の提供が大事ですが、

楽しみを損ないすぎないように嗜好にも配慮し、

介護職の工夫でできるだけ、食べたいものを安全に食べてもらうことが

介護職に求められる姿勢です。

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