介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
生活支援技術 問8

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 生活支援技術 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

左片麻痺(ひだりかたまひ)の利用者が、端座位でズボンを着脱するときの介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 最初に、左側の腰を少し上げて脱ぐように促す。
  • 右膝を高く上げて、脱ぐように促す。
  • 左足を右の大腿(だいたい)の上にのせて、ズボンを通すように促す。
  • 立ち上がる前に、ズボンを膝下まで上げるように促す。
  • 介護福祉職は右側に立って、ズボンを上げるように促す。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は左片麻痺であることを前提に、安全に配慮しながら、できることをやっていただける介助を考えることが必要です。

左に重心が乗らず、身体のバランスを崩さない方法、脱健着患を意識して考えてみましょう。

選択肢1. 最初に、左側の腰を少し上げて脱ぐように促す。

不正解です。

利用者は左に麻痺があるため、健側である右から脱ぐことで、姿勢が安定します。

選択肢2. 右膝を高く上げて、脱ぐように促す。

不正解です。

健側の足を高く上げると、患側の足でバランスがとれず、不安定になります。

選択肢3. 左足を右の大腿(だいたい)の上にのせて、ズボンを通すように促す。

正解です。

患側の足を健側の大腿の上にのせ、患側からズボンを通すことで安定した姿勢で着衣できます。

選択肢4. 立ち上がる前に、ズボンを膝下まで上げるように促す。

不正解です。

立ち上がり、膝下のズボンを引き上げると、過度に前かがみになる必要があり危険です。

膝上まで上げるように促しましょう。

選択肢5. 介護福祉職は右側に立って、ズボンを上げるように促す。

不正解です。

患側である左側にふら付きなどが見られる可能性があるため、左側に立つのが適切です。

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02

片麻痺のある方を介助する際には、健側でできることの範囲を理解すること、介助の注意点を確認しておくこと、安全を確保することを頭に置いておくことが必要です。基本的なことでも間違えて覚えてしまっていることもあるので気をつけましょう。

選択肢1. 最初に、左側の腰を少し上げて脱ぐように促す。

不正解です。

衣類着脱は「脱健着患」なので、この場合は右側から脱ぐようにすることが適切です。

選択肢2. 右膝を高く上げて、脱ぐように促す。

不正解です。

膝を高く上げる必要はありません。膝あたりまでズボンを下ろしたら麻痺がない方(右側)の足を脱ぎます。

選択肢3. 左足を右の大腿(だいたい)の上にのせて、ズボンを通すように促す。

正解です。

右足の脱いだら、左足(麻痺側)を右足(健側)の大腿の上にのせてからズボンを通して脱ぎます。

選択肢4. 立ち上がる前に、ズボンを膝下まで上げるように促す。

不正解です。

ズボンを着用するときは、立ち上がる前に少しでも上に引き上げます。

立ち上がるときにウエストまで引き上げる長さが大きいほど、立位が不安定になります。

選択肢5. 介護福祉職は右側に立って、ズボンを上げるように促す。

不正解です。

介護福祉職は左側(麻痺側)に立って介助を行います。

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