介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
生活支援技術 問12

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 生活支援技術 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

介護老人福祉施設の一般浴(個浴)で、右片麻痺(みぎかたまひ)の利用者が移乗台に座っている。
その状態から安全に入浴をするための介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 「浴槽に入るときは、右足から入りましょう」
  • 「湯につかるときは、左膝に手をついてゆっくり入りましょう」
  • 「浴槽内では、足で浴槽の壁を押すようにして姿勢を安定させましょう」
  • 「浴槽内では、後ろの壁に寄りかかり足を伸ばしましょう」
  • 「浴槽から出るときは、真上方向に立ち上がりましょう」

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この過去問の解説 (2件)

01

入浴の介助は、浴室での転倒の危険はもちろん、お湯につかっているときの浮力作用によって身体が浮きやすくなっていて、バランスを崩しやすくなっているため、浴槽につかってからも注意が必要です。

片麻痺がある場合には、安全のために浴槽には健側から入り、介助者は患側保護の原則のとおりに患側から介助をします。

選択肢1. 「浴槽に入るときは、右足から入りましょう」

不正解です。

右麻痺の利用者のため、左の健側から入ることで安全、スムーズに浴槽に入ることができます。

選択肢2. 「湯につかるときは、左膝に手をついてゆっくり入りましょう」

不正解です。

手摺を使うことで安定して移動することができます。

選択肢3. 「浴槽内では、足で浴槽の壁を押すようにして姿勢を安定させましょう」

正解です。

浴槽内では浮力があり、身体が不安定な状態です。

壁を押すようにすることで、安定して入浴できます。

選択肢4. 「浴槽内では、後ろの壁に寄りかかり足を伸ばしましょう」

不正解です。

壁に寄りかかると、滑って沈んでしまう恐れがあります。

選択肢5. 「浴槽から出るときは、真上方向に立ち上がりましょう」

不正解です。

浴槽から出る時には、手すりなどにつかまり、重心を前方に移動しながら立ち上がります。

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02

ここでは右片麻痺がある利用者の入浴と、洗い場と浴槽間の移動をサポートする移乗台を使用することに注意して入浴介助での手順と留意することを把握しておくことが必要になります。

選択肢1. 「浴槽に入るときは、右足から入りましょう」

不正解です。

片側に麻痺があるときは、健側から浴槽に入るようにします。この場合は左足から浴槽に入ることが適切です。

選択肢2. 「湯につかるときは、左膝に手をついてゆっくり入りましょう」

不正解です。

湯につかるときは手すりを掴みながらゆっくりと入るようにします。

膝に手をつくと体勢が不安定になり危険です。

選択肢3. 「浴槽内では、足で浴槽の壁を押すようにして姿勢を安定させましょう」

正解です。

足で浴槽の壁を押すように足裏を付けることで体が浮き上がることを防ぎ、姿勢も安定します。

選択肢4. 「浴槽内では、後ろの壁に寄りかかり足を伸ばしましょう」

不正解です。

足を伸ばし頭を反らすような体勢は姿勢が安定せず、浮力に負け体が浮きやすく溺れる危険性もあるので不適切です。

選択肢5. 「浴槽から出るときは、真上方向に立ち上がりましょう」

不適切です。

浴槽から出るときは真上方向ではなく身体を前に傾け、手すりを使って身体を引き上げるようにして立ち上がります。

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