介護福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問92 (生活支援技術 問13)

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 問92(生活支援技術 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、椅座位で足浴を行う介護方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • ズボンを脱いだ状態で行う。
  • 湯温の確認は、介護福祉職より先に利用者にしてもらう。
  • 足底は、足浴用容器の底面に付いていることを確認する。
  • 足に付いた石鹸(せっけん)の泡は、洗い流さずに拭き取る。
  • 足浴用容器から足を上げた後は、自然乾燥させる。

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この過去問の解説 (3件)

01

足浴は手軽に清潔を保ち、リラックスすることができますが、通常の入浴と同様に、準備や姿勢を整える必要があります。

足浴にこだわらずに、通常の入浴、座位というふうに分けて考えるとよいでしょう。

 

選択肢1. ズボンを脱いだ状態で行う。

不正解です。

足浴は膝から下がお湯に浸かります。

羞恥心なども配慮し、ズボンをはいた状態で実施します。

 

選択肢2. 湯温の確認は、介護福祉職より先に利用者にしてもらう。

不正解です。

介助者が自分の手でお湯の温度を確かめます。

選択肢3. 足底は、足浴用容器の底面に付いていることを確認する。

正解です。

足底が底面についていることで、姿勢が安定し、安心・安全に足浴の時間を過ごすことができます。

選択肢4. 足に付いた石鹸(せっけん)の泡は、洗い流さずに拭き取る。

不正解です。

石鹸の流し残しなどは、かぶれなどの原因になる可能性があるため、しっかりと洗い流す必要があります。

選択肢5. 足浴用容器から足を上げた後は、自然乾燥させる。

不正解です。

塗れたままだと、せっかく温まっても、気化熱により体温が奪われてしまいます。

足浴後はタオルで指の間までしっかりと水分をふき取る必要があります。

 

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02

足浴は入浴が難しい方のために行われ、全身での入浴よりも負担が少なく、短い時間でリラックス効果を得られるといったメリットがあります。

選択肢1. ズボンを脱いだ状態で行う。

不正解です。

足浴はズボンを脱ぐ必要はなく、湯に濡れないよう裾をまくり行います。

選択肢2. 湯温の確認は、介護福祉職より先に利用者にしてもらう。

不正解です。

お湯は40℃前後が適温とされ、足浴の実施前に介護福祉職が湯温の確認をします。

選択肢3. 足底は、足浴用容器の底面に付いていることを確認する。

正解です。

姿勢を安定させるため、容器の底面に足底が付いているか確認することは適切です。

選択肢4. 足に付いた石鹸(せっけん)の泡は、洗い流さずに拭き取る。

不正解です。

足についた石鹸は拭き取った程度では取れないので、湯をかけて洗い流します。

選択肢5. 足浴用容器から足を上げた後は、自然乾燥させる。

不正解です。

足浴が終わったら拭き残しがないようタオルで水分を拭き取ります。水分が残っていると足が蒸れたり雑菌が増える原因となります。

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03

下肢の血流改善や白癬菌への対応など

足浴をする機会は多くあります。

正しい介助を身につけましょう。

選択肢1. ズボンを脱いだ状態で行う。

間違いです。

 

足浴は浴室以外の場でやることも多いです。

プライバシーや尊厳への配慮を考えると

ズボンを脱いで行う必要はありません。

 

裾をまくることで十分です。

選択肢2. 湯温の確認は、介護福祉職より先に利用者にしてもらう。

間違いです。

 

火傷を防ぐため、まずは介護職が確認をします。

これは足浴に限らず、入浴やシャワーでも同様です。

選択肢3. 足底は、足浴用容器の底面に付いていることを確認する。

正解です。

 

足底を、底面にしっかりとつけることで

座位が安定します。

 

足を容器から出すときに足を上にあげたりするときに

バランスを崩さないように姿勢の安定は重要になります。

選択肢4. 足に付いた石鹸(せっけん)の泡は、洗い流さずに拭き取る。

間違いです。

 

石鹸の泡は、皮膚に残ると白癬菌などの原因になります。

しっかりと洗い流し、ふき取るのはお湯だけの状態にします。

選択肢5. 足浴用容器から足を上げた後は、自然乾燥させる。

間違いです。

 

足浴で温まった足を冷やさないためにも

速やかに清拭をして乾燥させます。

 

入浴後の湯冷めを防ぐことと同じ原理です。

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