介護福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問106 (介護過程 問1)

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問題

介護福祉士試験 第36回(令和5年度) 問106(介護過程 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

介護福祉職が、初回の面談で情報を収集するときの留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 用意した項目を次から次に質問する。
  • 目的を意識しながら話を聴く。
  • ほかの利用者が同席する状況で質問する。
  • 最初に経済状態に関する質問をする。
  • 家族の要望を中心に話を聴く。

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この過去問の解説 (3件)

01

介護過程は利用者の自立支援や自己実現を図ることです。

そのため、利用者の訴えを引き出し、課題や求めている援助を明らかにしなければなりません。

面談では利用者に関する多角的な情報を収集する必要がありますが、そういった目的をもって情報収集する必要があります。

 

選択肢1. 用意した項目を次から次に質問する。

不正解です。

信頼関係が築けていない状態で形式的な面談を行うと機械的になり、情報を引き出すことができなくなる可能性があります。

選択肢2. 目的を意識しながら話を聴く。

正解です。

先入観を持たずに介護過程としての目的を意識しながら話を聞くことで、多角的に集めた情報から相談者の課題を明確にしていくことができます。

 

選択肢3. ほかの利用者が同席する状況で質問する。

不正解です。

プライバシーに配慮し、他の利用者がいない場所で行なう必要があります。

選択肢4. 最初に経済状態に関する質問をする。

不正解です。

プライバシーに配慮する必要があります。

まずは信頼関係をつくることが優先です。

選択肢5. 家族の要望を中心に話を聴く。

不正解です。

家族の要望を聴くことも大切ですが、本人の要望や訴えを中心に聞き出していくことが大切です。

 

 

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02

利用者さまとのアセスメントやヒヤリングでは、その方がどのような方なのか、生活背景や福祉サービスの利用の目的など、信頼関係を築きながら確認していきます。そのため、目的を持ち、相手に敬意を払いながら行うことが大切です。

選択肢1. 用意した項目を次から次に質問する。

×:事務的に行うヒヤリングは、本心を聞き出せない可能性があるため適切ではありません。

選択肢2. 目的を意識しながら話を聴く。

〇:利用者さまに寄り添い、傾聴する姿勢が大事です。

選択肢3. ほかの利用者が同席する状況で質問する。

×:一対一で話すのが好ましいので、適切ではありません。

選択肢4. 最初に経済状態に関する質問をする。

×:金銭面などセンシティブな内容は、より信頼関係が必要になるため、適切ではありません。

選択肢5. 家族の要望を中心に話を聴く。

×:利用者さまの意識がはっきりしている場合、本人の意志が最重要となります。

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03

初回面談で情報収集を行う場合「趣味嗜好の把握」や「信頼関係の構築」などが求められます。 そのためには、以下のような点に注意して面談を行わなくてはなりません。
 

・傾聴の姿勢を持ち、相手の言葉だけでなく表情にも注目する

・利用者の困りごとや希望をしっかり理解する

・相手の負担や緊張をほぐすよう、話しやすい環境の配慮

 

これらをもとに設問を見ていきましょう。

選択肢1. 用意した項目を次から次に質問する。

× 

用意した項目だけを次から次に質問すると一方的なやりとりとなり、心を開いてくれないので信頼関係の構築ができません。利用者が話しやすく雑談なども交えましょう。

選択肢2. 目的を意識しながら話を聴く。

信頼関係の第一歩として「目的を意識しながら、相手の立場に寄り添って話を聴く」姿勢が求められます。コミュニケーション技術の一つですが、初回は「聴く8割、話す2割」を意識して面談すると良いでしょう。

選択肢3. ほかの利用者が同席する状況で質問する。

× 

他の利用者がいると発言しにくい内容もあるかもしれません。プライバシーの配慮も忘れないようにしましょう。

選択肢4. 最初に経済状態に関する質問をする。

× 

冒頭にデリケートな話題を聞くと警戒されますし、聞き方によっては「私のお金を狙っている」と勘違いされてしまい、心理的虐待になる可能性があるので注意しましょう。

選択肢5. 家族の要望を中心に話を聴く。

× 

雑談の中で「家族との楽しかった思い出を聞く」などは良いかもしれませんが、家族の要望を中心に聞くのは本末転倒です。

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