介護福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問113 (介護過程 問8)
問題文
事例研究を行うときに、遵守すべき倫理的配慮として、適切なものを1つ選びなさい。
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問題
介護福祉士試験 第36回(令和5年度) 問113(介護過程 問8) (訂正依頼・報告はこちら)
事例研究を行うときに、遵守すべき倫理的配慮として、適切なものを1つ選びなさい。
- 研究内容を説明して、事例対象者の同意を得る。
- 個人が特定できるように、氏名を記載する。
- 得られたデータは、研究終了後すぐに破棄する。
- 論文の一部であれば、引用元を明示せずに利用できる。
- 研究成果を得るために、事実を拡大解釈する。
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この過去問の解説 (3件)
01
事例研究は、一人の介護を記録などから振り返る必要があるため、個人情報が含まれてきます。
このとき、個人情報を保護して行うという倫理的配慮が必要となってきます。
正解です。
研究内容は個人情報が含まれるため、事前に同意を得る必要があります。
不正解です。
個人が特定されないように氏名、生年月日、住所などは伏せる必要があります。
不正解です。
個人情報が含まれるデータは一定期間、鍵のかかる場所などで保存する必要があります。
不正解です。
論文の引用は、一部であっても引用元を記載する必要があります。
不正解です。
拡大解釈は不適切であり倫理に反した行為です。
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02
【事例研究】とは、介護現場における事例について検証し、似たような事例が起きた際に対応できように記録します。
〇:病状などの個人情報を使用するため、必ず同意を得る必要があります。
×:秘密保持があるため、適切ではありません。
×:一定期間保持した後破棄します。
×:引用元は必ず明記する必要があります。
×:事実は拡大解釈せずに記す必要があります。
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03
事例研究を行う際の倫理的配慮では、以下の5つが非常に重要です。
・インフォームド・コンセント(説明と同意)
=事例研究では目的や内容、方法、個人情報の取り扱いを丁寧に説明し、本人の同意を得なくてはなりません。
・個人情報の保護
=個人が特定される情報は匿名化しなくてはなりません。
・研究データの適切な管理
=研究目的に応じた適切な保存・管理・廃棄が求められます。
・著作権と引用のルール遵守
=他人の文章・図表などを使う際には、引用元を明示しなければなりません。
・研究の正確性・誠実性
=成果を出すために事実を捻じ曲げたり、拡大解釈するのは不正行為です。
上記をもとに設問を見ていくと解きしやすいでしょう。
〇
設問通りで、事例研究を行うときの遵守すべき倫理的配慮として、インフォームドコンセントを行うことが適切です。
×
個人が特定できるように情報を漏洩させてしまうと、刑事罰である損害賠償請求の対象になってしまいます。
×
研究目的に応じた適切な保存・管理・廃棄が求められます。破棄すればいいというわけではありません。
×
引用元を明示しないのは、著作権に引っ掛かり「窃盗行為」と変わりません。
×
嘘の内容で研究を作成すると不正行為にあたり、詐欺罪や私文書偽造罪・同行使罪の対象となってしまいます。
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