介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
介護過程 問7
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問題
介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 介護過程 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
次の事例を読んで答えなさい。
〔事例〕
Bさん(50歳、男性、障害支援区分3)は、49歳のときに脳梗塞(cerebral infarction)を発症し、左片麻痺(ひだりかたまひ)で高次脳機能障害(higher brain dysfunction)と診断された。以前は大工で、手先が器用だったと言っている。
現在は就労継続支援B型事業所に通っている。
短期目標を、「右手を使い、作業を自分ひとりで行える(3か月)」と設定し、製品を箱に入れる単純作業を任されていた。ほかの利用者との人間関係も良好で、左片麻痺に合わせた作業台で、毎日の作業目標を達成していた。生活支援員には、「将来は手先を使う仕事に就きたい」と希望を話していた。
将来に向けて、生活支援員が新たに製品の組立て作業を提案すると、Bさんも喜んで受け入れた。
初日に、「ひとりで頑張る」と始めたが、途中で何度も手が止まり、完成品に不備が見られた。生活支援員が声をかけると、「こんなの、できない」と大声を出した。
Bさんに対するカンファレンス(conference)が開催され、短期目標を達成するための具体的な支援について見直すことになった。
次の記述のうち、見直した支援内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Bさん(50歳、男性、障害支援区分3)は、49歳のときに脳梗塞(cerebral infarction)を発症し、左片麻痺(ひだりかたまひ)で高次脳機能障害(higher brain dysfunction)と診断された。以前は大工で、手先が器用だったと言っている。
現在は就労継続支援B型事業所に通っている。
短期目標を、「右手を使い、作業を自分ひとりで行える(3か月)」と設定し、製品を箱に入れる単純作業を任されていた。ほかの利用者との人間関係も良好で、左片麻痺に合わせた作業台で、毎日の作業目標を達成していた。生活支援員には、「将来は手先を使う仕事に就きたい」と希望を話していた。
将来に向けて、生活支援員が新たに製品の組立て作業を提案すると、Bさんも喜んで受け入れた。
初日に、「ひとりで頑張る」と始めたが、途中で何度も手が止まり、完成品に不備が見られた。生活支援員が声をかけると、「こんなの、できない」と大声を出した。
Bさんに対するカンファレンス(conference)が開催され、短期目標を達成するための具体的な支援について見直すことになった。
次の記述のうち、見直した支援内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 完成品の不備を出すことへの反省を促す。
- 左側に部品を置いて作業するように促す。
- 完成までの手順を理解しやすいように示す。
- 生活支援員が横に座り続けて作業内容を指示する。
- 製品を箱に入れる単純作業も同時に行うように調整する。
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この過去問の解説 (2件)
01
問題では短期目標が「右手を使い、作業を自分ひとりで行える(3か月)」であることに対し「製品の組み立て状況」から支援の見直しを行っていることから、高次脳機能障害に合わせ、ひとりで行えるための支援が必要と考えられます。
不正解です。
高次脳機能障害によるミスです。
ミスの反省を促すのではなく、障害に合わせた支援が必要です。
不正解です。
左は患側のため、自立のための支援になりません。
正解です。
手順を理解しやすくすることで、注意障害や遂行機能障害への支援になる可能性があります。
不正解です。
ひとりで行えるための支援でなく、集中できず新たに注意障害の症状が出てしまう可能性があります。
不正解です。
2つのことを同時に行うと注意障害からの混乱の症状がでてきてしまう可能性があります。
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02
高次脳機能障害(higher brain dysfunction)の症状のひとつに、「理解力の欠如」があります。
分かりやすく丁寧に何度も説明することで、段々とBさんも理解できる環境を作ることが大切です。
×:適切ではありません。
×:左マヒのため適切ではありません。
〇:高次脳機能障害においては、何度も忍耐強く丁寧に説明することが重要になってきます。
×:プレッシャーを感じてしまうかもしれないため、適切ではありません。
×:同時行動は苦手なので、適切ではありません。
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