介護福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問122 (総合問題 問9)
問題文
次の事例を読んで答えなさい。
〔事例〕
Eさん(34歳、女性、障害支援区分3)は、特別支援学校の高等部を卒業後、週2回、生活介護を利用しながら自宅で生活している。
Eさんはアテトーゼ型(athetosis)の脳性麻痺(のうせいまひ cerebral palsy)で不随意運動があり、首を振る動作が見られる。
食事は首の動きに合わせて、自助具を使って食べている。食事中は不随意運動が強く、食事が終わると、「首が痛い、しびれる」と言ってベッドに横になるときがある。
また、お茶を飲むときは取っ手つきのコップで飲んでいるが、コップを口元に運ぶまでにお茶がこぼれるようになってきた。日頃から自分のことは自分でやりたいと考えていて、お茶が上手に飲めなくなってきたことを気にしている。
Eさんは、生活介護事業所で油絵を描くことを楽しみにしている。以前から隣町の油絵教室に通い技術を高めたいと話していた。そこでEさんは、「自宅から油絵教室に通うときの介助をお願いするにはどうしたらよいか」と介護福祉職に相談した。
介護福祉職は、Eさんが隣町の油絵教室に通うことができるようにサービスを提案したいと考えている。
次のうち、Eさんが利用するサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Eさん(34歳、女性、障害支援区分3)は、特別支援学校の高等部を卒業後、週2回、生活介護を利用しながら自宅で生活している。
Eさんはアテトーゼ型(athetosis)の脳性麻痺(のうせいまひ cerebral palsy)で不随意運動があり、首を振る動作が見られる。
食事は首の動きに合わせて、自助具を使って食べている。食事中は不随意運動が強く、食事が終わると、「首が痛い、しびれる」と言ってベッドに横になるときがある。
また、お茶を飲むときは取っ手つきのコップで飲んでいるが、コップを口元に運ぶまでにお茶がこぼれるようになってきた。日頃から自分のことは自分でやりたいと考えていて、お茶が上手に飲めなくなってきたことを気にしている。
Eさんは、生活介護事業所で油絵を描くことを楽しみにしている。以前から隣町の油絵教室に通い技術を高めたいと話していた。そこでEさんは、「自宅から油絵教室に通うときの介助をお願いするにはどうしたらよいか」と介護福祉職に相談した。
介護福祉職は、Eさんが隣町の油絵教室に通うことができるようにサービスを提案したいと考えている。
次のうち、Eさんが利用するサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
介護福祉士試験 第36回(令和5年度) 問122(総合問題 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
次の事例を読んで答えなさい。
〔事例〕
Eさん(34歳、女性、障害支援区分3)は、特別支援学校の高等部を卒業後、週2回、生活介護を利用しながら自宅で生活している。
Eさんはアテトーゼ型(athetosis)の脳性麻痺(のうせいまひ cerebral palsy)で不随意運動があり、首を振る動作が見られる。
食事は首の動きに合わせて、自助具を使って食べている。食事中は不随意運動が強く、食事が終わると、「首が痛い、しびれる」と言ってベッドに横になるときがある。
また、お茶を飲むときは取っ手つきのコップで飲んでいるが、コップを口元に運ぶまでにお茶がこぼれるようになってきた。日頃から自分のことは自分でやりたいと考えていて、お茶が上手に飲めなくなってきたことを気にしている。
Eさんは、生活介護事業所で油絵を描くことを楽しみにしている。以前から隣町の油絵教室に通い技術を高めたいと話していた。そこでEさんは、「自宅から油絵教室に通うときの介助をお願いするにはどうしたらよいか」と介護福祉職に相談した。
介護福祉職は、Eさんが隣町の油絵教室に通うことができるようにサービスを提案したいと考えている。
次のうち、Eさんが利用するサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Eさん(34歳、女性、障害支援区分3)は、特別支援学校の高等部を卒業後、週2回、生活介護を利用しながら自宅で生活している。
Eさんはアテトーゼ型(athetosis)の脳性麻痺(のうせいまひ cerebral palsy)で不随意運動があり、首を振る動作が見られる。
食事は首の動きに合わせて、自助具を使って食べている。食事中は不随意運動が強く、食事が終わると、「首が痛い、しびれる」と言ってベッドに横になるときがある。
また、お茶を飲むときは取っ手つきのコップで飲んでいるが、コップを口元に運ぶまでにお茶がこぼれるようになってきた。日頃から自分のことは自分でやりたいと考えていて、お茶が上手に飲めなくなってきたことを気にしている。
Eさんは、生活介護事業所で油絵を描くことを楽しみにしている。以前から隣町の油絵教室に通い技術を高めたいと話していた。そこでEさんは、「自宅から油絵教室に通うときの介助をお願いするにはどうしたらよいか」と介護福祉職に相談した。
介護福祉職は、Eさんが隣町の油絵教室に通うことができるようにサービスを提案したいと考えている。
次のうち、Eさんが利用するサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 自立生活援助
- 療養介護
- 移動支援
- 自立訓練
- 同行援護
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この過去問の解説 (3件)
01
Eさんが油絵教室に通う=移動するための支援方法を助言する必要があります。
そのことから、移動支援と同行援護で悩む方も多いかと思います。
それぞれの支援の内容を覚えておきましょう。
不正解です。
自立生活援助は定期的な訪問などで、地域生活が円滑に行えるように相談、助言を行う訓練等給付です。
不正解です。
療養介護は、医療を必要とする障害者で、常時介護を必要とする方に医療的管理下における介護や日常的な世話を行うことです。
正解です。
移動支援は、屋外での移動が難しい肢体不自由な障害者に対し、生活上必要不可欠な外出や、社会参加のための外出支援を行ないます。
考えられる他の支援ですと、
・視覚障害によって移動が困難な場合は、同行援護
・知的障害や精神障害によって移動が困難な場合は行動援護
となりますが、Eさんは脳性麻痺による運動機能の障害となるため、移動支援が適切です。
不正解です。
自立訓練は、障害者が自立した生活ができるように身体機能、生活能力の向上のための訓練です。
不正解です。
同行援護は視覚障害によって、移動が困難な方を対象として、外出に同行し援護を行なうものです。
その他にも間違えやすい回答としては行動援護があげられます。
行動援護は、知的障害や精神障害によって常時介護を必要とする方を対象に、危険回避のための援護、移動支援を行うものです。
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02
油絵教室に通う目的は、Eさんが絵を描くことが好きだからなので、自立とは異なります。
今回の問いにおいては、「移動支援」と「同行援護」で迷うかもしれませんが、
移動支援:移動が困難な人に対してガイドヘルパーが行う外出の支援サービス
同行援護:視覚障害者等の方の外出時に支援を行う者が同行し、移動に必要な情報を提供する
という違いがあります。
今回Eさんは視覚障害ではなく不随意運動があるので、「移動支援」が正解です。
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03
問題文より、以下の3つが抽出できると解きやすいでしょう。
・障害支援区分3であり、日常生活ではある程度自立している
・自分で油絵教室に通いたいという社会参加の希望がある
・通所や外出の際に移動に介助が希望している
これらのニーズに応えられるサービスを介護福祉職は提供すればよい問題です。
×
自立生活援助はグループホームなどから地域で一人暮らしを始めた人への訪問支援を行うサービスです。Eさんは自宅で家族と生活しているため、「Eさんが隣町の油絵教室に通えるようにサービスの提案」の内容には該当しません。
×
療養介護は医療的ケアが常時必要な人への施設サービスです。「Eさんが隣町の油絵教室に通えるようにサービスの提案」の内容には該当しません。そして、Eさんは医療依存度が高くないため、今必要なサービスではないでしょう。
〇
移動支援は、障害のある方が社会参加のために外出する際の移動を介助者が同行し、移動時の安全を確保を行う支援です。Eさんが隣町の油絵教室(社会参加)に通えるようにサービスの提案」の内容に最も適切です。
×
自立訓練は生活・職業スキルを身につける通所型のサービスです。今回は「通所先での訓練」ではなく、Eさんが「隣町の油絵教室に通えるようにサービスの提案」が必要なため、この設問は不適切です。
×
同行援護は視覚障害者のための移動支援を行うサービスです。Eさんは視覚障害は問題文に記載されていません。自力でコップを持ったり、歩いたりできています。
Eさんの場合、身体障害が主でありそもそも対象外です。
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