介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問21 (こころとからだのしくみ 問3)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問21(こころとからだのしくみ 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、鼻の構造と機能として、適切なものを1つ選びなさい。
  • 鼻腔(びくう)は前鼻道・中鼻道・後鼻道に分かれる。
  • 鼻毛は塵(ちり)や埃(ほこり)を除去する。
  • 鼻腔の奥は喉頭に直接つながっている。
  • 鼻腔には毛細血管は少ない。
  • 嗅細胞は外鼻孔にある。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

正解は「鼻毛は塵や埃を除去する」です。

 

鼻は、単に空気の通り道ではありません。

実は、私たちの体を守るために働く、大切なフィルターのような役割を担っています。

吸い込んだ空気をきれいにしながら、適度に温めたり湿らせたりして、体に負担がかからないよう調整してくれているのです。

 

中でも鼻毛は、空気中に含まれる異物や細菌、ほこりなどが体内に入らないように防いでくれる重要な仕組みです。
まさに、呼吸器を守る「最前線のフィルター」と言えるでしょう。

選択肢1. 鼻腔(びくう)は前鼻道・中鼻道・後鼻道に分かれる。

鼻腔は「上鼻道・中鼻道・下鼻道」に分かれています。

「前鼻道」「後鼻道」という表現は一般的ではありません。

選択肢2. 鼻毛は塵(ちり)や埃(ほこり)を除去する。

正解。
鼻の入口では、空気中に含まれるほこりやウイルス、花粉などを絡め取る働きがあります。

こうした異物が体の中に入らないようにするための、大切な仕組みです。

鼻は呼吸器を守る第一の防御ラインとして、私たちの健康を支えているのです。

選択肢3. 鼻腔の奥は喉頭に直接つながっている。

鼻腔の奥は、まず咽頭につながり、そこから喉頭へと続いています。

この流れを正しく理解しておくことで、呼吸や発声の仕組みをより深くイメージできるようになりますよ。

選択肢4. 鼻腔には毛細血管は少ない。

鼻腔の内側には毛細血管が豊富に分布していて、吸い込んだ空気を温めたり湿らせたりする働きがあります。

そのため、鼻血が出やすい場所でもあります。

選択肢5. 嗅細胞は外鼻孔にある。

嗅細胞は鼻の最奥部にある「嗅裂(きゅうれつ)」という場所にあり、においの情報を感知するセンサーの役割を担っています。

まとめ

「鼻の奥は喉頭につながっている」と覚えている方も多いかもしれませんが、正しくは「咽頭」を経由してから「喉頭」へと続いています。

この順番をしっかり整理しておくことで、混乱しにくくなります。


また、「嗅細胞」は鼻の奥深くにあり、外から見えるような場所には存在しません。

かなり奥まったところにあるという点も、覚えておきたい大切なポイントですよ。

参考になった数15

02

人体構造の問題は頻繁に出題されます。

鼻の構造や機能もそうですが、人体にどのような役割を持つのかも併せて覚えておくと良いです。

 

①空気を吸ったり吐いたりして体の水分量を調節する
②息の通り道として呼吸運動をしている
③匂いを嗅ぎ分けたり、危険を察知する

④発声調節をする

選択肢1. 鼻腔(びくう)は前鼻道・中鼻道・後鼻道に分かれる。

×:上鼻甲介、中鼻甲介、下鼻甲介に分けられています。

選択肢2. 鼻毛は塵(ちり)や埃(ほこり)を除去する。

⚪︎:適切な長さで機能するため、長すぎたりする場合は鼻の出口に合わせて切り揃えましょう。

選択肢3. 鼻腔の奥は喉頭に直接つながっている。

×:直接ではなく咽頭→喉頭と繋がっているため、適切ではありません。

選択肢4. 鼻腔には毛細血管は少ない。

×:鼻腔にはたくさんの毛細血管があります。(そのため、打撲などで簡単に出血してしまいます)

選択肢5. 嗅細胞は外鼻孔にある。

×:嗅上皮と呼ばれる、鼻腔の一番奥にあるため適切ではありません。

参考になった数1