介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問29 (こころとからだのしくみ 問11)
問題文
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問題
介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問29(こころとからだのしくみ 問11) (訂正依頼・報告はこちら)
- 大脳
- 中脳
- 小脳
- 延髄
- 脊髄
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は「延髄」です。
呼吸中枢は延髄に存在します。
延髄は、心臓の拍動・血圧の調整・嚥下・呼吸など、生命維持に直結する重要な働きを担う中枢です。
これらはすべて、私たちが意識しなくても常に体内で行われている基本的な機能であり、延髄がそれをコントロールしています。
大脳は、思考・記憶・感情・随意運動などを司る中枢です。
つまり、意識的な行動や判断に関わる部分であり、自律的に行われる呼吸の調節には関与していません。
中脳は、主に視覚や聴覚に関する反射、そして運動の調整に関与しています。
呼吸を調整する働きはありません。
小脳は、運動のバランスを保つことや、姿勢の安定をサポートする役割を担っています。
しかし、呼吸を調整する中枢は含まれていません。
正解。
延髄には呼吸中枢が存在しており、呼吸のリズムを調整する重要な役割を果たしています。
さらに、心拍数や血圧の調節にも深く関わるなど、まさに生命維持の司令塔といえる存在です。
脊髄は、脳からの指令を全身に伝える経路として重要な役割を担っています。
呼吸中枢そのものは含まれていません。
呼吸や心拍のように、私たちが意識せずに行っている生命活動は、「延髄」が調整しています。
「延髄は、命を守る中枢」というイメージを持つことで、記憶にも定着しやすくなりますよ。
もし選択肢の中に「大脳」や「小脳」が含まれていた場合は、それらが「意識的な運動」や「姿勢の調整」に関わる部位であるかどうかを、一度立ち止まって考えてみましょう。
そして、問題文に「呼吸」や「無意識の調整」といったキーワードが出てきたら、まず「延髄」を思い浮かべる習慣をつけておくことが、正解への近道になりますよ。
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02
呼吸は、生命維持に必要な機能です。
無意識のうちに行っている呼吸は、
脳幹の一部である呼吸中枢である延髄が担っています。
脳幹は脳の根元にあり、中脳・橋・延髄から構成され、
大脳と小脳の下にあり、脊髄へとつながる部分です。
×:誤りです。
大脳は、記憶や、感情、理性といった高次脳機能を司り、
呼吸の自律機能には関わっていません。
【参考】
大脳は
A:大脳半球(左右の半球)
B:大脳皮質(表面を覆う、薄い灰色の層)
C:白質(下層の白灰色の神経線維)
D:深部核(コアや核)
などで構成され、
a)前頭葉(運動、判断、理性など)
b)側頭葉(聴覚情報、記憶、言語など)
c)頭頂葉(位置間隔、空間認識など)
d)後頭葉(視覚情報など)
といった領域に分けられています。
×:誤りです。
中脳は脳幹の一部で、脳幹の構成部位の中で一番上に位置し、
視覚・聴覚の情報処理や眼球運動を司っています。
呼吸機能には関与していません。
×:誤りです。
小脳は、大脳の下、脳幹の後ろに位置し、
運動やバランス、姿勢の維持を司っています。
呼吸機能には関与していません。
○:正しいです。
延髄は脳幹の一部で、橋の下に位置し、
呼吸を司っています。
呼吸の自律的な働きにおいて
最も重要な役割を果たしています。
×:誤りです。
脊髄は延髄に繋がっていて、その下にあり、
感覚や運動情報伝達を司ります。
横隔膜に関わることもありますが、
呼吸の大部分は延髄が司っていて、
問題文の『呼吸中枢』とまでは言えません。
他の選択肢との比較で間違いとなります。
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