介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問92 (生活支援技術 問13)
問題文
次の記述のうち、入浴の作用を生かした、高齢者への入浴の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問92(生活支援技術 問13) (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、入浴の作用を生かした、高齢者への入浴の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 食事は、入浴直前に摂取する。
- 高血圧の人には、42℃以上の湯につかってもらう。
- 浴槽の中では、関節運動を促す。
- 心疾患(heart disease)のある人には、肩まで湯につかってもらう。
- 個浴の浴槽内では、足を浮かせてもらう。
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この過去問の解説 (1件)
01
入浴介護は、身体の清潔保持だけでなく、入浴の様々な作用を活かした心身の健康維持・増進が目的となります。
入浴には以下のような作用があります。
・温熱作用
・静水圧作用(水の圧力でむくむを軽減する)
・浮力作用(身体が軽くなり、関節や筋肉の負担が減る)
・清浄作用
これらの作用をうまく生かすことで、高齢者の安全で快適な入浴介助を実現できます。
×
入浴直前に食事を摂ると、消化器への血流が増加する一方、入浴による血管拡張で全身の血流が変動し、消化不良や気分不良、さらには失神を招く危険があります。
×
おおむね38~40℃程度が適しています。
〇
浴槽内では、浮力作用が働き、身体が軽く感じられるため、関節への負担が減り、関節可動域を広げる運動がしやすくなります。
特に高齢者では、関節のこわばりや筋力低下の予防・改善に役立ちます。
×
肩までお湯につかると、胸部への静水圧が高まり、心臓に負担がかかります。心疾患のある高齢者では、この負担が大きなリスクとなるため、半身浴が推奨されています。
×
浴槽内で足を浮かせると、身体のバランスを保つことが難しくなり、転倒や溺水の危険性があります。
足をしっかりと浴槽底につけ、安定した姿勢を保つことが安全の基本です。
まとめ
入浴中の関節運動は、転倒防止や日常生活動作の維持・向上にもつながる大切な取り組みです。
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