介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問91 (生活支援技術 問12)
問題文
次の記述のうち、パーキンソン病(Parkinson disease)で上肢の震えはあるが、自力摂取が可能な利用者の食事の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問91(生活支援技術 問12) (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、パーキンソン病(Parkinson disease)で上肢の震えはあるが、自力摂取が可能な利用者の食事の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 食事後に口腔内(こうくうない)のアイスマッサージを行う。
- 片側の縁が高くなっている皿を準備する。
- 上半身を後ろに20度程度倒すように伝える。
- 食器の置いてある位置を説明する。
- 踵(かかと)を床から浮かすように伝える。
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この過去問の解説 (2件)
01
上肢の震えはあるものの、自力で食事を摂ることができる状態です。
そのため、震えによる食べづらさを補い、自立した食事を支援する工夫が求められています。
×
アイスマッサージは、嚥下機能の低下がある場合に、感覚刺激として用いられることがあります。
〇
片側の縁が高い皿は、食べ物をすくい易くし、上肢の震えや動きの不自由さがある人の自力摂取を助けるための有効な福祉用具です。食べ物をすくう際にスプーンやフォークが皿の縁に引っかかることで、食べ物をこぼすことを減らします。
×
上半身を後ろに倒す姿勢は、嚥下のメカニズムを乱し、嚥下のリスクを高めます。
正しい姿勢は、基本的に上半身をやや前屈にし、顎を引いた姿勢です。
×
視覚障害がある利用者様に適した対応です。
×
踵を床から浮かせると、姿勢が不安定になり、食事動作が難しくなります。
まとめ
パーキンソン病の方には、できるだけ自力で食事を続けられるように環境を整え、安心して食べれるような配慮が求められます。
本人の自立した食事を支援するために、適した福祉用具を選びましょう。
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02
正解は「片側の縁が高くなっている皿を準備する」です。
パーキンソン病の症状である、「上肢の震え」があっても自力摂取が行えているので、可能な限りスムーズに食事が行えるように工夫してあげましょう。
不適切
アイスマッサージとは、凍らせた綿棒などで口の中を刺激し、嚥下反射を誘発させるものです。
自力摂取が可能な利用者には必要ありません。
適切
片側の縁を高くすることで、スプーンで掬いやすくなります。
上肢の震えがあると掬いづらさがあるので適切といえます。
不適切
首が楽になり嚥下しやすくなりますが、まだ自力摂取が可能な場合は、特に伝えなくも良いでしょう。
不適切
パーキンソン病の症状で視力低下はありますが、問題文の利用者の場合は、説明する必要性はないでしょう。
不適切
かかとを床から浮かすように伝えるのは、歩行時の足の運びやすさを改善するためのものです。
食事の際は特に必要ではないでしょう。
今回は、パーキンソン病で上肢の震えがあるが、自力摂取が可能な方の食事に関する問題でした。
パーキンソン病の方に関して適切な選択肢もありましたが、状況と症状に合わせた対応をしましょう。
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