介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問90 (生活支援技術 問11)
問題文
Aさん(75歳、男性)は、1年前に前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)と診断され、現在は、認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)に入居している。若い頃から食べることが好きである。現在、咀嚼(そしゃく)や嚥下機能(えんげきのう)の低下はなく、スプーンを使い、自分で食べている。最近、飲み込む前に次々と食べ物を口に入れることが増えた。
次の記述のうち、Aさんの現在の状態に合わせた食事の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
次の記述のうち、Aさんの現在の状態に合わせた食事の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問90(生活支援技術 問11) (訂正依頼・報告はこちら)
Aさん(75歳、男性)は、1年前に前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)と診断され、現在は、認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)に入居している。若い頃から食べることが好きである。現在、咀嚼(そしゃく)や嚥下機能(えんげきのう)の低下はなく、スプーンを使い、自分で食べている。最近、飲み込む前に次々と食べ物を口に入れることが増えた。
次の記述のうち、Aさんの現在の状態に合わせた食事の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
次の記述のうち、Aさんの現在の状態に合わせた食事の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 取っ手つきのコップを準備する。
- 食器に少量ずつ盛りつけて提供する。
- すべての料理をテーブルの上に並べる。
- 大きなスプーンに変更する。
- 手で持って食べられる物を準備する。
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この過去問の解説 (1件)
01
前頭側頭型認知症の方には、行動や感情のコントロールが難しくなることや、食行動の異常がみられることがあります。
咀嚼前に食べ物を詰め込むと、誤嚥や窒息のリスクが高まるため、適切な介護が求められます。
×
取っ手付きのコップは、手の力が弱い方や、持ちやすさが必要な方に向いています。
Aさんは今のところ道具の使用には問題がないため、不適切です。
〇
食器に少量ずつ盛り付けることで、一度に口に入れる量を自然に制限でき、食事のペースを落ち着かせる助けになります。
また、誤嚥や窒息のリスクを減らす効果が期待できます。
×
テーブルの上にすべての料理を並べると、Aさんはさらに多くの料理を口に入れようとしてしまう可能性があります。
行動の抑制が難しくなる可能性がありため、不適切です。
×
大きなスプーンを使うと、一度に口に入れる量が増えてしまう可能性があります。
×
手で持って食べれるものは、自立支援の観点で有効なこともありますが、Aさんの場合、口に次々と入れる行動が問題となっています。
その行動をさらに助長する可能性があるため、不適切です。
まとめ
食器に少量ずつ盛り付けることで、一度に口に入れる量を調整でき、誤嚥や窒息のリスクを減らすことが期待されます。
食事の量やペースを調整する介護が求められます。
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