介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問89 (生活支援技術 問10)

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問題

介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問89(生活支援技術 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、介護が必要な人への熱中症対策のために、介護福祉職が行う水分補給の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • のどが渇いてから、水分を取るように伝える。
  • 水でむせるときは、ゼリーの提供を控える。
  • 起床時は、水分摂取を控えるように伝える。
  • 食事のときの水分は、一日の水分摂取量から除く。
  • 汗の量が多いときは、塩分を含んだ飲み物を勧める。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は「汗の量が多いときは、塩分を含んだ飲み物を勧める」です。

 

介護福祉職が行う水分補給には、適切な水分量と塩分補給が大切です。
また、水分を取るタイミングにも気をつけなければなりません。

選択肢1. のどが渇いてから、水分を取るように伝える。

不適切

 

のどが渇いたと感じた時には、すでに体内の水分は不足している状態です。
のどが渇かないうちに水分補給をしましょう。

選択肢2. 水でむせるときは、ゼリーの提供を控える。

不適切

 

ゼリーでも水分補給は可能です。
水でむせる場合は、飲み込みやすいゼリーを活用しましょう。

選択肢3. 起床時は、水分摂取を控えるように伝える。

不適切

 

寝ている間にコップ1杯程度の水分が失われます。
特に高齢者は、脱水症状が起こりやすいので、水分摂取を促しましょう。

選択肢4. 食事のときの水分は、一日の水分摂取量から除く。

不適切

 

食事からの水分摂取量も考慮しましょう。
食事分を含めた1日の水分の総摂取量を把握することが大切です。

選択肢5. 汗の量が多いときは、塩分を含んだ飲み物を勧める。

適切

 

汗の量が多い時は、体内の塩分も不足している状態です。
水分摂取と共に、塩分補給も勧めましょう。

まとめ

今回は、介護が必要な人への熱中症対策として、水分補給の対応に関する問題でした。

 

こまめな水分補給と、個人個人に合わせた配慮を心がけましょう。
高齢者はのどの渇きを感じにくいので、渇きを感じる前に対応することが大切です。

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02

介護が必要な高齢者や障害のある方は、のどの渇きを自覚しにくく、また自分で積極的に水分を取ることが難しい場合があります。

熱中症は命に関わるリスクがあり、特に高齢者は体内の水分量が少ないため、計画的・意図的な水分補給が大切です。

選択肢1. のどが渇いてから、水分を取るように伝える。

×

高齢者や介護が必要な人は、のどの渇きを感じにくくなる傾向があります。のどが渇いたときは、すでに脱水が進行している可能性があるため、のどの渇きを感じる前から定期的に水分を取るよう促す必要があります。

選択肢2. 水でむせるときは、ゼリーの提供を控える。

×

むせる人には、誤嚥を防ぐためにとろみのある飲み物やゼリー状の水分補給が推奨されています。

選択肢3. 起床時は、水分摂取を控えるように伝える。

×

起床時は、就寝中に失われた水分を補う大切なタイミングです。

水分摂取を控えるのではなく、積極的に取るように勧めましょう。

選択肢4. 食事のときの水分は、一日の水分摂取量から除く。

×

食事のときの水分も一日分の水分量に含まれます。

食事の水分を除外すると、実際より少ない水分摂取量と誤認する恐れがあり、適切な水分管理ができません。

選択肢5. 汗の量が多いときは、塩分を含んだ飲み物を勧める。

大量に汗をかくと、水分だけでなく塩分も失われます。そのため、塩分を含む経口補水液やスポーツドリンクなどが効果的です。

まとめ

まとめ

介護が必要な人への熱中症対策として、計画的で安全な水分・塩分補給を支援することが重要です。

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