介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問88 (生活支援技術 問9)

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問題

介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問88(生活支援技術 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、口腔(こうくう)ケアを実施するときの留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 実施中は、利用者に顎を上げた姿勢をとってもらう。
  • 総義歯は、上顎から下顎の順に外してもらう。
  • 歯みがきの前に、うがいを行ってもらう。
  • 歯ブラシは、大きく動かして磨いてもらう。
  • 舌ブラシは、舌先から咽頭に向かって動かしてもらう。

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この過去問の解説 (2件)

01

口腔ケアは、単なる口腔内の清潔保持だけではなく、誤嚥性肺炎予防、口臭や不快感の軽減、栄養摂取の支援、そしてQOLの維持向上に大切です。

特に介護現場では、誤嚥や事故を防ぐため姿勢や手順が重要視されます。

選択肢1. 実施中は、利用者に顎を上げた姿勢をとってもらう。

×

顎を上げる姿勢は、喉の奥が開きやすくなり、口腔ケア中に唾液や洗浄液が気道に入りやすくなってしまいます。これにより誤嚥のリスクが高まるため、適切ではありません。

選択肢2. 総義歯は、上顎から下顎の順に外してもらう。

×

入れ歯は、下→上の順番で外します。入れるときは上→下の順番になります。

選択肢3. 歯みがきの前に、うがいを行ってもらう。

口腔内の残渣物、最近を取り除く効果があります。

※利用者様により咽やすい方もいるので個別ケアに留意しましょう。

選択肢4. 歯ブラシは、大きく動かして磨いてもらう。

×

歯ブラシは小刻みに細かく動かして磨くのが基本です。

大きく動かすと磨き残しが出やすく、歯肉を傷つける原因になります。

選択肢5. 舌ブラシは、舌先から咽頭に向かって動かしてもらう。

×

舌ブラシは、下の奥から舌先に向けて動かすのが適切な方法です。

まとめ

まとめ

口腔ケアを実施する際は、誤嚥や自己を防ぐための安全な姿勢・順序・方法が大切です。

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02

正解は「歯みがきの前に、うがいを行ってもらう」です。

 

口腔ケアの留意点には、「体勢」「水分量」「適切な声かけ」があります。
誤った方法で行うと、誤嚥や歯周病などにつながるので注意しましょう。

選択肢1. 実施中は、利用者に顎を上げた姿勢をとってもらう。

不適切

 

顎を上げて口腔ケアをすると、唾液や水分が気管に入り、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。
正しくは、顎を引いた姿勢です。

選択肢2. 総義歯は、上顎から下顎の順に外してもらう。

不適切

 

総義歯の場合は、下顎から外す方法が一般的です。
上顎のほうが大きいため、下顎を先に外して、口腔内のスペースにゆとりを作りましょう。

選択肢3. 歯みがきの前に、うがいを行ってもらう。

適切

 

歯磨きの前にうがいをすることで、残渣物や細菌を洗い流してくれます。
また、口腔内が乾燥した状態の場合、汚れがこびりついているので、浮かせて取りやすくする目的もあります。

選択肢4. 歯ブラシは、大きく動かして磨いてもらう。

不適切

 

大きく動かすと歯と歯の間に毛先が届きにくいため、磨き残しが発生しやすいです。

選択肢5. 舌ブラシは、舌先から咽頭に向かって動かしてもらう。

不適切

 

正しくは、奥から舌先です。
奥に向かって舌ブラシを動かすと、細菌や舌苔を喉の奥に押し込んでしまいます。

まとめ

今回は、口腔ケアの留意点についての問題でした。

 

正しい方法や姿勢で行わないと、逆効果になってしまうので、介助する際や声掛けの際に注意しましょう。

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