介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問87 (生活支援技術 問8)

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問題

介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問87(生活支援技術 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

口腔(こうくう)ケアに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • うがいは、顔貌を整える。
  • 歯みがきは、感染予防になる。
  • 口腔内(こうくうない)の乾燥は、口臭を予防する。
  • 唾液腺マッサージは、唾液の分泌を抑える。
  • 咀嚼機能(そしゃくきのう)の向上のために、タッピングを行う。

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この過去問の解説 (2件)

01

口腔ケアは、単に口の中をきれいにするだけではなく、全身の健康や生活の質を維持・向上させるために重要なケアです。

口腔ケアは以下のような役割があります。

・感染予防

・摂食・嚥下機能の維持

・口臭や不快感の軽減

・栄養摂取の改善

などです。

 

選択肢1. うがいは、顔貌を整える。

×

うがいは口腔内の清潔を保つために行うもので、口腔内の細菌を洗い流し、感染予防や口臭予防に役立ちます。

選択肢2. 歯みがきは、感染予防になる。

歯磨きは、歯垢や食べかすを取り除き、口腔内の細菌数を減らすことで感染予防につながります。

特に高齢者や嚥下機能が低下している人には重要なケアです。

選択肢3. 口腔内(こうくうない)の乾燥は、口臭を予防する。

×

口腔内が乾燥すると唾液の自浄作用が低下し、細菌が増殖しやすくなるため、口臭が原因となります。

選択肢4. 唾液腺マッサージは、唾液の分泌を抑える。

×

唾液腺マッサージは、唾液の分泌を促す目的で行います。

乾燥を防ぎ、口腔内の清潔を保つためのケアであり、分泌を抑えるものではありません。

選択肢5. 咀嚼機能(そしゃくきのう)の向上のために、タッピングを行う。

×

タッピングは嚥下反射を促すなどの目的で行われますが、咀嚼機能の向上には直接的ではありません。

咀嚼機能の向上では、口周りの筋力トレーニングや噛む練習などが効果的です。

まとめ

まとめ

口腔ケアは単なる清潔保持だけではなく、全身の健康管理の一環です。特に誤嚥性肺炎などの予防や、食事・会話といった日常生活の質の維持に直結します。

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02

正解は「歯みがきは、感染予防になる」です。

 

口腔ケアは健康維持や誤嚥性肺炎などの全身疾患の予防に役立ちます。
また、口腔内を清潔に保てないと生活の質の低下にも影響するので、毎日の歯磨きを心がけてもらいましょう。

選択肢1. うがいは、顔貌を整える。

不適切

 

うがいに顔貌を整える効果はあまり期待できません。
顔貌を整えたい場合は、温かいタオルで顔を拭く際に、軽くマッサージをする方法などがあります。

選択肢2. 歯みがきは、感染予防になる。

適切

 

歯磨きは、口腔内の細菌繁殖を抑える効果があります。
口腔内を清潔に保つことで、誤嚥性肺炎や他の感染症の予防に役立ちます。

選択肢3. 口腔内(こうくうない)の乾燥は、口臭を予防する。

不適切

 

口腔内の乾燥は、口臭の原因です。
うがいや歯磨きを行うことで口臭を抑えられます。

選択肢4. 唾液腺マッサージは、唾液の分泌を抑える。

不適切

 

唾液腺のマッサージは、唾液の分泌を促進させます。
食事前に行うと効果的で、消化促進などの効果が期待できます。

選択肢5. 咀嚼機能(そしゃくきのう)の向上のために、タッピングを行う。

不適切

 

タッピングは、痰を出しやすくするために背中や胸を手のひらで軽く叩く介助方法です。
咀嚼機能を向上させるものではありません。

まとめ

今回は、口腔ケアに関する問題でした。

 

口腔内を清潔な状態に保つことは、全身の健康状態の維持と生活の質(QOL)を向上させる効果があります。
毎日欠かさず、声掛けや介助を行いましょう。

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