介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問96 (生活支援技術 問17)
問題文
次の記述のうち、ポータブルトイレを使用するときの排泄の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問96(生活支援技術 問17) (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、ポータブルトイレを使用するときの排泄の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- ポータブルトイレの下に新聞紙を敷く。
- ベッドで臥床(がしょう)している状態で、ズボンや下着をおろす。
- ポータブルトイレには、前かがみになって座ってもらう。
- 排泄(はいせつ)が終わるまで、ポータブルトイレの後ろに立って待つ。
- 排泄後(はいせつご)の陰部の清拭は、ベッドの上で行う。
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この過去問の解説 (2件)
01
ポータブルトイレを使用する際の排泄介護の適切な方法を問うものです。
ポータブルトイレは、主に移動が困難な方などに使われ、自立支援や快適な排泄を助けるための福祉用具です。
排泄介助においては、
・利用者様の尊厳・プライバシーの尊重
・安全性と安楽の確保
・自立支援の観点
が重要とされています。
×
ポータブルトイレは安定した床面に設置することが重要です。
新聞紙を敷くと、トレイ自体が滑って転倒の原因になる可能性があるだけではなく、衛生面でも適切とはいえません。
×
ポータブルトイレを使用する際は、基本的に利用者様がベットから起き上がり、座位を取ることが前提です。
臥床の状態で衣類をおろすのは、オムツ交換や差し込み便器などの介護です。
〇
ポータブルトイレに座る際、前かがみになる姿勢は安定性が高く、腹圧がかかりやすくなり、排泄がしやすくなります。
この姿勢は自然な排泄動作を促し、転倒防止の点でも有効です。
×
利用者様のプライバシーを守ることが大切です。
排泄中は利用者様の希望を確認し、そばで待つ必要がある場合は見えない位置で待機するなどの配慮が必要です。
×
基本的には、排泄後できるだけポータブルトイレに座ったままで陰部の清拭を行うほうがスムーズです。
まとめ
前かがみの姿勢は排泄しやすい姿勢であり、安定感があり安全です。
ポータブルトイレ使用時の姿勢や環境を整えることで、利用者様が安心して排泄できるよう支援することが求められます。
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02
正解は「ポータブルトイレには、前かがみになって座ってもらう」です。
ポータブルトイレはタイプがさまざまですが、使い方に変わりはありません。
安全面の考慮、プライバシーの配慮など注意点を意識しながら介助しましょう。
不適切
ポータブルトイレの下には滑り止めが使用されています。
新聞紙を敷くことで床の汚れは防げるかもしれませんが、滑って転倒するリスクが増えるので避けましょう。
不適切
ベッドで臥床している状態で、ズボンや下着をおろすと不衛生です。
ポータブルトイレが使用できるなら、座る際にズボンや下着をおろしましょう。
適切
前かがみで排泄すると、安定性が増し、腹圧もかかるので無理に力むことなく排泄ができます。
不適切
プライバシーの配慮に欠けた行為です。
トイレの外で待つようにしましょう。
不適切
ポータブルトイレで排泄ができる場合、立位の状態もしくは、お尻をあげてもらった状態で清拭を行いましょう。
今回は、ポータブルトイレを使用するときの排泄の介護に関する問題でした。
ポータブルトイレは使う個人の体格に合わせる必要があります。
便座の大きさや高さをその人に合わせたものにしましょう。
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