大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問52 (日本史B(第4問) 問2)
問題文
メモ
・近世の支配身分の人々には、将軍や大名・旗本などの武士だけではなく、公家なども含まれている。
・被支配身分の人々には、百姓や町人・職人以外にも様々な身分の人々が存在した。その中には、居住地や服装などで区別され、下位の身分とされた非人などもいた。
・様々な身分の人々は、百姓・町人のa 村・町などのように、独自の構造を持つ集団や組織を形成していた。宗教やb 芸能に携わる人々も同様に集団や組織をつくることがあった。
・非人は、江戸の場合、河岸や寺院の境内などに小屋をかけて住んだ。小屋を管理する大勢の小屋頭を4人の非人頭が統轄していた。
・江戸の非人は、牢屋の管理、堀や川の不浄物の片付け等、組織を通じ、幕府に対して様々な役を担った。その一方で、物乞いをしたり、芸能に携わったりしていた。
・c 近世後期になると、村・町などの集団・組織を通じた支配が動揺した。d 都市では、組織に属さない「野非人」と呼ばれる人々も増加し、その取締りが社会問題となった。
下線部bに関連して、近世の芸能・文化に関して述べた次の文Ⅰ~Ⅲについて、古いものから年代順に正しく配列したものを、後のうちから一つ選べ。
Ⅰ 浮世絵が多色刷りの木版画(錦絵)として広まり、東洲斎写楽が歌舞伎の役者絵を描いた。
Ⅱ 出雲阿国(出雲の阿国)の演じた踊りが、京都で好評を博した。
Ⅲ 荒々しい演技で知られる歌舞伎役者の初代市川団十郎が活躍した。
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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問52(日本史B(第4問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
メモ
・近世の支配身分の人々には、将軍や大名・旗本などの武士だけではなく、公家なども含まれている。
・被支配身分の人々には、百姓や町人・職人以外にも様々な身分の人々が存在した。その中には、居住地や服装などで区別され、下位の身分とされた非人などもいた。
・様々な身分の人々は、百姓・町人のa 村・町などのように、独自の構造を持つ集団や組織を形成していた。宗教やb 芸能に携わる人々も同様に集団や組織をつくることがあった。
・非人は、江戸の場合、河岸や寺院の境内などに小屋をかけて住んだ。小屋を管理する大勢の小屋頭を4人の非人頭が統轄していた。
・江戸の非人は、牢屋の管理、堀や川の不浄物の片付け等、組織を通じ、幕府に対して様々な役を担った。その一方で、物乞いをしたり、芸能に携わったりしていた。
・c 近世後期になると、村・町などの集団・組織を通じた支配が動揺した。d 都市では、組織に属さない「野非人」と呼ばれる人々も増加し、その取締りが社会問題となった。
下線部bに関連して、近世の芸能・文化に関して述べた次の文Ⅰ~Ⅲについて、古いものから年代順に正しく配列したものを、後のうちから一つ選べ。
Ⅰ 浮世絵が多色刷りの木版画(錦絵)として広まり、東洲斎写楽が歌舞伎の役者絵を描いた。
Ⅱ 出雲阿国(出雲の阿国)の演じた踊りが、京都で好評を博した。
Ⅲ 荒々しい演技で知られる歌舞伎役者の初代市川団十郎が活躍した。
- Ⅰ ― Ⅱ ― Ⅲ
- Ⅰ ― Ⅲ ― Ⅱ
- Ⅱ ― Ⅰ ― Ⅲ
- Ⅱ ― Ⅲ ― Ⅰ
- Ⅲ ― Ⅰ ― Ⅱ
- Ⅲ ― Ⅱ ― Ⅰ
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この過去問の解説 (1件)
01
比較的、年代の近い項目の並んだ並び替え問題です。
近世の芸能・文化史の流れを抑えて臨みましょう。
Ⅰ東洲斎写楽は18世紀後半に活躍した浮世絵師です。
多色刷りの木版画(錦絵)というキーワードから、単色刷りの木版画から技術が進んだ江戸時代中期以降の人物と予想できます。
Ⅱかぶき踊りで有名な出雲阿国は江戸時代初期の人物です。
江戸初期は戦国時代が終わりを迎え、民衆が娯楽を求めた時代で、その雰囲気にあった芸能だったといえます。
Ⅲ初代市川団十郎は、江戸時代中期の17世紀後半(元禄文化)に活躍した歌舞伎役者です。
出雲阿国から発展した歌舞伎は、元禄文化の核となりました。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
正しいです。
誤りです。
誤りです。
出雲阿国から始まったかぶき踊りは、歌舞伎の起源となりました。
初代市川團十郎は江戸で荒事を大成し、歌舞伎は町人文化の代表となります。
初代市川團十郎の時代から浮世絵はありましたが、
この時代はまだ単色刷りの木版画のみで、多色刷りで立体感のある錦絵は登場していませんでした。
こうした時代の流れからも解ける問題となっています。
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