大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問62 (日本史B(第6問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問62(日本史B(第6問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

日本において鉄道が開通して、2022年で150年を迎える。日本における鉄道の歴史とその役割について述べた次の文章を読み、後の問いに答えよ。(資料は、一部省略したり、書き改めたりしたところもある。)

明治初期、政府によって産業育成が図られる一環として、a 1872年、新橋―横浜間に鉄道が開通した。後に大阪―神戸間も開通するなど、当初、鉄道は大都市と開港した港を結ぶ路線が敷設された。鉄道は、気候に大きく左右されず、時間が正確なため、各地の産物を都市や港に輸送する手段として用いられ地域の産業発展に寄与した。例えば、横浜と鉄道で結ばれた群馬県や長野県からは、開港以来の主要輸出品である( ア )が輸送された。また、九州では、産業革命のエネルギー源である( イ )が鉄道により積出し港まで輸送された。
b 産業発展に伴い、旅客輸送と貨物輸送はいずれも鉄道を中心に拡大するとともに、鉄道の駅を中心とした周辺地域との貨物輸送や都市内の旅客・貨物輸送が盛んになった。貨物輸送では、駅からの輸送において、荷車や馬車などの利用が増加する一方、河川を利用した舟運はその地位を低下させた。旅客輸送では、第一次世界大戦後に、市電やバス、地下鉄などの都市内交通が発展した。また、国内を中心に展開した鉄道網は、c 20世紀以降の日本の対外関係の下、帝国内の旅客・貨物輸送の双方において重要な役割を持った

下線部bに関連して、次の表1は、1885年から1930年までの鉄道(国鉄・民営鉄道)の旅客輸送と営業距離の推移を表したものである。表1に関して述べた文として誤っているものを、後のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • 1890年に民営鉄道の旅客輸送と営業距離が、国鉄の旅客輸送と営業距離を追い越した主な要因として、官営事業の払下げを受けた日本鉄道会社が設立されたことが挙げられる。
  • 1900年から1910年にかけて、国鉄の旅客輸送と営業距離が増加する一方、民営鉄道の旅客輸送と営業距離が減少した要因として、鉄道の国有化政策が挙げられる。
  • 1910年から1930年にかけて、民営鉄道の旅客輸送が増加した要因として、大都市と郊外を結ぶ鉄道の発達や沿線開発の進展が挙げられる。
  • 1920年から1930年にかけて、国鉄の営業距離が増加したきっかけの一つとして、立憲政友会内閣による鉄道の拡大政策が挙げられる。

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