給水装置工事主任技術者の過去問
平成30年度(2018年)
給水装置の構造及び性能 問27
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問題
給水装置工事主任技術者試験 平成30年度(2018年) 給水装置の構造及び性能 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
給水装置の耐寒性能基準に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
- 耐寒性能基準は、寒冷地仕様の給水用具か否かの判断基準であり、凍結のおそれがある場所において設置される給水用具はすべてこの基準を満たしていなければならない。
- 耐寒性能基準においては、凍結防止の方法は水抜きに限定しないこととしている。
- 耐寒性能試験の-20±2°Cという試験温度は、寒冷地における冬季の最低気温を想定したものである。
- 低温に暴露した後確認すべき性能基準項目から浸出性能が除かれているのは、低温暴露により材質等が変化することは考えられず、浸出性能に変化が生じることはないと考えられることによる。
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この過去問の解説 (1件)
01
選択肢1:誤り。
耐寒性能基準は寒冷地仕様の給水用具か否かの判断基準であり、凍結のおそれがある場所において設置される給水用具がすべてこの基準を満たしていなければならない「わけではない。」とされています。
(厚生労働省データベース 給水管及び給水用具の性能基準の解説より)
選択肢2、3、4:正しい。記述のとおりです。
(下記、『厚生労働省データベース 給水管及び給水用具の性能基準の解説』参照)
したがって、【1】が答えとなります。
〜以下、抜粋〜
【厚生労働省データベース 給水管及び給水用具の性能基準の解説】
耐寒性能基準
本基準は、給水用具内の水が凍結し、給水用具に破壊等が生じることを防止するためのものである。
1.適用対象
耐寒性能基準は寒冷地仕様の給水用具か否かの判断基準であり、凍結のおそれがある場所において設置される給水用具がすべてこの基準を満たしていなければならないわけではない。(略)
また、型式承認基準においては、適用できる凍結防止方法を最も確実な機械的な水抜きに限定してきた。しかしながら、構造が複雑で水抜きが必ずしも容易でない給水用具等においては、例えば通水時にヒータで加熱する等種々の凍結防止方法の選択肢が考えられることから、耐寒性能基準においては、凍結防止の方法は水抜きに限定しないこととした。
2.試験条件
(略)
低温での保持時間は、給水用具内部の温度を直接測定することは困難であり、試験室内の温度を零下20度プラスマイナス2度とした後1時間たてば、給水用具内部の温度も十分この温度に達すると考えられることから、1時間を採用した。零下20度プラスマイナス2度という試験温度は、寒冷地における冬季の最低気温を想定したものである。
(略)
3.判定基準
低温に暴露した後確認すべき性能基準項目から浸出性能を除いたのは、低温暴露により材質等が変化することは考えられず、浸出性能に変化が生じることはないと考えられることによる。また、耐久性能と耐寒性能が同時に求められる給水用具においては、10万回の開閉操作及び低温暴露を行ったのち、耐圧性能、水撃限界性能、逆流防止性能、負圧破壊性能のうち当該給水用具に求められる性能を有すればよい。なお、10万回の開閉操作と低温暴露の順序は問わない。
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