給水装置工事主任技術者の過去問
平成30年度(2018年)
給水装置計画論 問35
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
給水装置工事主任技術者試験 平成30年度(2018年) 給水装置計画論 問35 (訂正依頼・報告はこちら)
図-1に示す直結式給水による2階建て戸建て住宅で、全所要水頭として適当なものはどれか。
なお、計画使用水量は同時使用率を考慮して表-1により算出するものとし、器具の損失水頭は器具ごとの使用水量において表-2により、給水管の動水勾配は表-3によるものとする。
なお、計画使用水量は同時使用率を考慮して表-1により算出するものとし、器具の損失水頭は器具ごとの使用水量において表-2により、給水管の動水勾配は表-3によるものとする。
- 9.9m
- 12.6m
- 14.4m
- 15.1m
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (1件)
01
まずは、全所要水頭の計算に必要な、動水勾配を求めます。
給水栓Aの立ち上がり管(13 - 1.0)の部分は、計画使用水量が表-1より12(L/分)、口径が13mmのため、表-3より200(‰)であることがわかります。
次に、A〜F、C〜Fの2つの所要水頭を求めます。
・A〜Fの所要水頭
①給水栓Aは表-2より、損失水頭が0.8(m)のため、所要水頭は0.8(m)です。
②給水栓Aの立ち上がり管(13 - 1.0)の部分の所要水頭
動水勾配(‰)×管延長(m)=損失水頭(m)
200 × 1.0 = 0.2
損失水頭(m)+立ち上げ(m)=所要水頭(m)
0.2 + 1.0 = 1.2
③ 給水栓Aの立ち上がり管を省いた、給水管Fまでの所要水頭
動水勾配(‰)×管延長(m)=損失水頭(m)
40 × 5.0 = 0.2
損失水頭(m)+立ち上げ(m)=所要水頭(m)
0.2 + 2.5 = 2.7
①〜③を全て足した結果、A〜Fの所要水頭は4.7mとなります。
・C〜Fの所要水頭
①給水栓Cは表-2より、損失水頭が2.3(m)のため、所要水頭は2.3(m)です。
②給水栓Cの立ち上がり管(13 - 1.5)の部分の所要水頭
動水勾配(‰)×管延長(m)=損失水頭(m)
600 × 1.5 = 0.9
損失水頭(m)+立ち上げ(m)=所要水頭(m)
0.9 + 1.5 = 2.4
③ 給水栓Cの立ち上がり管を省いた、給水管Eまでの所要水頭
動水勾配(‰)×管延長(m)=損失水頭(m)
100 × 3.0 = 0.3
よって、所要水頭(m)は0.3m
④給水管Eから給水管Fまでの所要水頭
動水勾配(‰)×管延長(m)=損失水頭(m)
200 × 2.0 = 0.4
よって、所要水頭(m)は0.4m
①〜④を全て足した結果、C〜Fの所要水頭は 5.4m となります。
所要水頭は大きいほうが採用されるため、C〜Fの所要水頭 5.4m となります。
続いて、F〜G間の所要水頭を求めます。
動水勾配(‰)×管延長(m)=損失水頭(m)
350 × 6.0 = 2.1
損失水頭(m) +立ち上げ管=所要水頭
2.1 + 1.0 = 3.1m
水道メーターの損失水頭:3.0m
止水栓の損失水頭:2.7m
分水栓の損失水頭:0.9m
よって、F〜Gの所要水頭は、3.1 + 3.0 + 2.7 + 0.9 = 9.7mになります。
これらのことから、C〜 G間の所要水頭は 5.4 + 9.7=15.1mとなります。
したがって、答えは【4】となります。
参考になった数61
この解説の修正を提案する
前の問題(問34)へ
平成30年度(2018年)問題一覧
次の問題(問36)へ