給水装置工事主任技術者 過去問
令和元年度(2019年)
問26 (給水装置の構造及び性能 問26)

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和元年度(2019年) 問26(給水装置の構造及び性能 問26) (訂正依頼・報告はこちら)

水道水の汚染防止に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
  • 鉛製給水管が残存している給水装置において変更工事を行ったとき、需要者の承諾を得て、併せて鉛製給水管の布設替えを行った。
  • 末端部が行き止まりの給水装置は、停滞水が生じ、水質が悪化するおそれがあるので避けた。
  • 配管接合用シール材又は接着剤は、これらの物質が水道水に混入し、油臭、薬品臭等が発生する場合があるので、使用量を必要最小限とした。
  • 給水管路を敷設するルート上に有毒薬品置場、有害物の取扱場等の汚染源があるので、さや管などで適切な防護措置を施した。

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この過去問の解説 (2件)

01

1.鉛製給水管から水道水に鉛が溶出し毒性が生じるのを防ぐため、厚労省は排水管の更新を行う際に、付随する鉛管について鉛が溶出しない管へ布設替えするよう通達しています。

2.記述の通り、行き止まり配管等、停滞水が生じる構造は水質悪化に繋がる恐れがあるため避ける必要があります。
構造上やむを得ず水が停滞する場合、末端部に配水機構を設置します。

3.正しい。記述の通りです。

4.誤り。
敷設ルート上に有毒薬品置き場、有害物の取扱場等の汚染源がある場合、給水管が破損した際に有毒物が給水管に混入する恐れがあるので、影響のないところまで離して配管します。

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02

不適当なものを選択する問題です。

選択肢1. 鉛製給水管が残存している給水装置において変更工事を行ったとき、需要者の承諾を得て、併せて鉛製給水管の布設替えを行った。

適当です。 

 

鉛製給水管は水質汚染の懸念があるため、残っている場合は変更工事などの機会を利用して布設替えすることが望ましいです。需要者の承諾を得て行っている点も適正です。

選択肢2. 末端部が行き止まりの給水装置は、停滞水が生じ、水質が悪化するおそれがあるので避けた。

適当です。

 

水が滞留すると消毒効果が低下し、水質が悪化する恐れがあるため行き止まり配管は避けるのが基本です。

選択肢3. 配管接合用シール材又は接着剤は、これらの物質が水道水に混入し、油臭、薬品臭等が発生する場合があるので、使用量を必要最小限とした。

適当です。 

 

配管接合に用いるシール材や接着剤は、水質に影響を与える可能性があるため必要最小限の使用としなければなりません。

選択肢4. 給水管路を敷設するルート上に有毒薬品置場、有害物の取扱場等の汚染源があるので、さや管などで適切な防護措置を施した。

不適当です。 

 

汚染源がある場所は、さや管等での防護では不十分であり、そもそも避けなければなりません。

防護措置をすればよいという考えは不適切で、水道法や関連基準では汚染源から十分に離隔することが求められます。

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