給水装置工事主任技術者 過去問
令和元年度(2019年)
問28 (給水装置の構造及び性能 問28)

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和元年度(2019年) 問28(給水装置の構造及び性能 問28) (訂正依頼・報告はこちら)

給水装置の凍結防止対策に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
  • 水抜き用の給水用具以降の配管は、配管が長い場合には、万一凍結した際に、解氷作業の便を図るため、取外し可能なユニオン、フランジ等を適切な箇所に設置する。
  • 水抜き用の給水用具以降の配管は、管内水の排水が容易な構造とし、できるだけ鳥居配管やU字形の配管を避ける。
  • 水抜き用の給水用具は、水道メーター下流で屋内立上り管の間に設置する。
  • 内部貯留式不凍給水栓は、閉止時(水抜き操作)にその都度、揚水管内(立上り管)の水を貯留部に流下させる構造であり、水圧に関係なく設置場所を選ばない。

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この過去問の解説 (2件)

01

1.解氷作業の便を図るため、取り外し可能なユニオン・フランジ等を適切な箇所に設置します。

2.できるだけ水抜栓から先上がりの配管にします。

3.記述の通りです。

4.不適当。
内部貯留式不凍給水栓の場合、水圧が0.098MPa以下の所では、栓の中に水が溜まって溢れ出たり凍結したりする恐れがあるため、設置場所は限定されます。

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02

不適当なものを選択する問題です。

選択肢1. 水抜き用の給水用具以降の配管は、配管が長い場合には、万一凍結した際に、解氷作業の便を図るため、取外し可能なユニオン、フランジ等を適切な箇所に設置する。

適当です。

 

長い配管の場合、部分的な凍結が起こるとその箇所の特定や解氷作業が困難になることがあります。ユニオンやフランジを設けることで、配管を分離して解氷作業を容易にしたり、破損した部分を交換したりすることが可能になります。

選択肢2. 水抜き用の給水用具以降の配管は、管内水の排水が容易な構造とし、できるだけ鳥居配管やU字形の配管を避ける。

適当です。

 

水抜きを行う際、配管内に水が残ると凍結の原因となります。

鳥居配管やU字形の配管は、構造的に水が溜まりやすく、完全に排水することが困難になるため、凍結防止のために避けるべきです。

選択肢3. 水抜き用の給水用具は、水道メーター下流で屋内立上り管の間に設置する。

適当です。

 

水抜き栓は、水道メーターのすぐ下流に設置することで、メーターから建物内部の給水管全体を効率的に水抜きすることができます。

選択肢4. 内部貯留式不凍給水栓は、閉止時(水抜き操作)にその都度、揚水管内(立上り管)の水を貯留部に流下させる構造であり、水圧に関係なく設置場所を選ばない。

不適当です。

 

「水圧に関係なく設置場所を選ばない」という点が誤りです。

内部貯留式不凍給水栓は、水抜き時に給水管内の水を貯留部へ落とし込む方式のため、貯留部よりも低い位置に吐水口(または配管)がある必要があります。

つまり、水の重力による自然落下を利用するため、設置場所には勾配や高さの制約が生じます。

水圧が0.098MPa以下の場所では、水の流れが悪くなる可能性もあります。

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