給水装置工事主任技術者の過去問
令和3年度(2021年)
給水装置計画論 問33
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問題
給水装置工事主任技術者試験 令和3年度(2021年) 給水装置計画論 問33 (訂正依頼・報告はこちら)
直結式給水による15戸の集合住宅での同時使用水量として、次のうち、最も近い値はどれか。
ただし、同時使用水量は、標準化した同時使用水量により計算する方法によるものとし、1戸当たりの末端給水用具の個数と使用水量、同時使用率を考慮した末端給水用具数、並びに集合住宅の給水戸数と同時使用戸数率は、それぞれ表-1から表-3までのとおりとする。
ただし、同時使用水量は、標準化した同時使用水量により計算する方法によるものとし、1戸当たりの末端給水用具の個数と使用水量、同時使用率を考慮した末端給水用具数、並びに集合住宅の給水戸数と同時使用戸数率は、それぞれ表-1から表-3までのとおりとする。
- 580L/min
- 610L/min
- 640L/min
- 670L/min
- 700L/min
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この過去問の解説 (1件)
01
この解説では、15戸の集合住宅における直結式給水システムの同時使用水量の計算方法について説明します。
同時使用水量は、複数の住戸が同時に水を使用した場合の総水量を意味し、給水システムの設計において重要な要素です。
計算には、各住戸における末端給水用具の種類と数、それぞれの用具の使用水量、および集合住宅における同時使用率が考慮されます。
これらのデータに基づき、表-1から表-3に従って、同時使用水量を正確に算出する手順を解説していきます。
集合住宅における同時使用水量を計算するプロセスは、まず1戸当たりの末端給水用具からの総使用水量を算出することから始まります。
具体的には、1戸当たりの各給水用具が1分間に使用する水量の合計を計算します。
この合計は120リットル/分(L/min)となります。
数式で示すと以下のようになります。
1戸当たりの総使用水量 = 25 + 25 + 10 + 40 + 15 + 5 = 120 L/min
次に、実際には全ての給水用具が同時に使用されるわけではないため、同時使用水量比を用いて、1戸当たりの実際の同時使用水量を計算します。
同時使用水量比は2.4とされています。
したがって、1戸当たりの同時使用水量を計算する式は次のようになります。
1戸当たりの同時使用水量 = 120 L/min ÷ 6 × 2.4 = 48 L/min
この計算では、1戸当たりの総使用水量(120 L/min)を給水用具の個数(6個)で割り、その結果に同時使用水量比(2.4)を掛け合わせています。
この結果、1戸当たりの同時使用水量は48 L/minとなります。
最後に、集合住宅全体での同時使用水量を求めるために、15戸全体での同時使用戸数率(80%)を考慮します。
これにより、全戸での同時使用水量は次の計算式で求められます。
全戸での同時使用水量 = 48 L/min/戸 × 15 戸 × 0.8 = 576 L/min
この計算では、1戸当たりの同時使用水量(48 L/min)に全戸数(15戸)と同時使用戸数率(0.8または80%)を掛け合わせています。
結果として、集合住宅全体での同時使用水量は576 L/minとなり、最も近い値は580 L/minと見積もられます。
以上の手順により、集合住宅における同時使用水量の計算が行われます。
これにより、給水設備の設計や施工において、必要な水量を正確に把握し、適切な施設を計画することができます。
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