給水装置工事主任技術者の過去問
令和4年度(2022年)
給水装置施工管理法 問1
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問題
給水装置工事主任技術者試験 令和4年度(2022年) 給水装置施工管理法 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
給水装置工事における施工管理に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
- 配水管からの分岐以降水道メーターまでの工事は、あらかじめ水道事業者の承認を受けた工法、工期その他の工事上の条件に適合するように施工する必要がある。
- 水道事業者、需要者(発注者)等が常に施工状況の確認ができるよう必要な資料、写真の取りまとめを行っておく。
- 道路部掘削時の埋戻しに使用する埋戻し土は、水道事業者が定める基準等を満たした材料であるか検査・確認し、水道事業者の承諾を得たものを使用する。
- 工事着手に先立ち、現場付近の住民に対し、工事の施工について協力が得られるよう、工事内容の具体的な説明を行う。
- 工事の施工に当たり、事故が発生した場合は、直ちに必要な措置を講じた上で、事故の状況及び措置内容を水道事業者及び関係官公署に報告する。
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この過去問の解説 (1件)
01
以下に解説します。
配水管からの分岐以降、水道メーターまでの工事は、水道事業者の管理区域に該当します。そのため、工事を行う際には、あらかじめ水道事業者の承認を受けた工法、工期、その他の工事条件に適合するように施工する必要があります。これは、水道施設の安全性や品質を確保するために重要です。
施工管理において、水道事業者や需要者(発注者)が施工状況を随時確認できるように、必要な資料や写真を整理・保管しておくことは重要です。これにより、工事の進捗や品質を客観的に把握でき、問題発生時にも迅速に対応できます。
道路部の掘削時の埋戻しに使用する埋戻し土については、道路管理者が定める基準等を満たした材料を使用し、道路管理者の承諾を得る必要があります。道路は水道事業者の管轄外であり、道路の維持管理は道路法などに基づき、道路管理者(国土交通省や地方自治体など)が行っています。
したがって、「水道事業者が定める基準等を満たした材料であるか検査・確認し、水道事業者の承諾を得たものを使用する」という記述は誤りであり、不適当です。
工事を開始する前に、現場付近の住民に対して工事内容を具体的に説明し、協力を得ることは、近隣への配慮として重要です。騒音や交通規制など、周辺住民に影響を与える可能性があるため、事前の説明と理解を得ることで、トラブルの防止や円滑な工事の進行につながります。
工事中に事故が発生した場合、直ちに必要な措置を講じることは当然の責務です。その上で、事故の状況や対応内容を水道事業者および関係官公署に報告することは、法令や規則に基づく適切な対応です。これにより、二次被害の防止や再発防止策の検討が可能となります。
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