給水装置工事主任技術者の過去問
令和5年度(2023年)
給水装置工事法 問6
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問題
給水装置工事主任技術者試験 令和5年度(2023年) 給水装置工事法 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
消防法の適用を受けるスプリンクラーに関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
- 災害その他正当な理由によって、一時的な断水や水圧低下によりその性能が十分発揮されない状況が生じても水道事業者に責任がない。
- 乾式配管による水道直結式スプリンクラー設備は、給水管の分岐から電動弁までの停滞水をできるだけ少なくするため、給水管分岐部と電動弁との間を短くすることが望ましい。
- 水道直結式スプリンクラー設備の設置で、分岐する配水管からスプリンクラーヘッドまでの水理計算及び給水管、給水用具の選定は、給水装置工事主任技術者が行う。
- 水道直結式スプリンクラー設備は、消防法令適合品を使用するとともに、給水装置の構造及び材質の基準に関する省令に適合した給水管、給水用具を用いる。
- 平成19年の消防法改正により、一定規模以上のグループホーム等の小規模社会福祉施設にスプリンクラーの設置が義務付けられた。
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この過去問の解説 (1件)
01
以下に解説します。
適当
理由:
災害やその他の正当な理由によって、一時的な断水や水圧低下が生じ、スプリンクラー設備の性能が十分に発揮されない場合、水道事業者に責任はありません。
水道事業者は通常の業務範囲で水の供給を行いますが、不可抗力による事象については免責されます。
これは、水道法や消防法の規定に基づくものです。
適当
理由:
乾式配管の水道直結式スプリンクラー設備では、給水管の分岐から電動弁までの停滞水をできるだけ少なくすることが望ましいです。
停滞水が多いと、水質の劣化や凍結のリスクが高まります。
そのため、給水管分岐部と電動弁との間を短くする設計が推奨されます。
これは、設備の信頼性と安全性を確保するための一般的な設計指針です。
不適当
理由:
水道直結式スプリンクラー設備の設置において、分岐する配水管からスプリンクラーヘッドまでの水理計算や給水管、給水用具の選定は、消防設備士が行います。
給水装置工事主任技術者は、給水装置工事の技術的監督を行いますが、消防用設備に関する専門的な計算や設計は担当しません。
消防設備の設置・工事は、消防法に基づき、消防設備士の資格を有する者が行う必要があります。
したがって、この記述は誤りです。
適当
理由:
水道直結式スプリンクラー設備では、消防法令に適合した製品を使用する必要があります。
また、給水装置の構造及び材質の基準に関する省令に適合した給水管、給水用具を用いることも求められます。
これは、設備の安全性と信頼性を確保するためであり、法令に基づく適切な対応です。
適当
理由:
平成19年(2007年)の消防法改正により、一定規模以上のグループホーム等の小規模社会福祉施設に対して、スプリンクラーの設置が義務付けられました。
これは、高齢者や障害者などの避難が困難な方々の安全を確保するための措置です。
法改正により、火災時の被害軽減が図られています。
補足説明:
給水装置工事主任技術者は、主に給水装置の設置や変更工事に関する技術的業務を担当します。
消防設備士は、消防用設備(スプリンクラー設備など)の設置・工事・点検を行う資格を有しています。
水道直結式スプリンクラー設備の設計・施工には、消防法と水道法の両方の法令遵守が必要です。
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